Netflixの「ローリングサンダーレヴュー マーティン・スコセッシが描くボブ・ディラン伝説」を紹介!

さて、今回はNetflix(ネットフリックス)で配信されている「ローリングサンダーレヴュー マーティンスコセッシが描くボブディラン伝説」を紹介します!

この記事は「ローリングサンダーレヴューマーティン・スコセッシが描くボブ・ディラン伝説」の紹介と感想、それにまつわる作品の紹介といった内容となっています。

ボブ・ディランの1975~76年のツアー ローリングサンダーレビューとは

「ローリングサンダーレヴュー マーティンスコセッシが描くボブディラン伝説」はボブ・ディランの1975~1976年のライブツアーであるローリングサンダーレヴューのドキュメンタリーです。

ローリングサンダーレヴューはアメリカ建国200周年となる1975年にアメリカ各地で行われた催しに触発されて企画されたツアーです。アメリカのルーツを探るというテーマを持っていました。

事前に告知を行わず、ツアーする中で小さな会場を押さえてライブをするというスタイルが大きな特徴でした。

1974年にボブ・ディランはザ・バンドとのライブツアーを行っていますが、そこで巨大化していく音楽ビジネスに嫌気がさしたことがこういったスタイルをとった一因と言われています。

1974年のツアーのライブ音源は「偉大なる復活」で聴くことができます。

ローリングサンダーレビューは「欲望」のレコーディングを終えたあとすぐに始まったので、このアルバムの収録曲が多く演奏されています。

ブートレッグ・シリーズvol.5 「ローリングサンダーレビュー」では、「ローリングサンダーレビュー マーティンスコセッシが描くボブディラン伝説」で収録されているほとんどの曲を聴くことができます。

1960年代のフォーク時代の曲もローリングサンダーレビュー流にアレンジされ、熱い演奏となっているので是非とも聴いてもらいたいです。

また、ツアー開始前のリハーサル3枚、5講演をまとめた10枚、レアな音源をまとめた1枚の計14枚組のボックスセットも注目です。

1976年に行われた第2期のライブは「激しい雨」で聴くことができます。

第2期のローリングサンダーレビューはスタジアムなどの大会場でもライブが行われました。

アルバムのタイトルである「激しい雨」は、野外ライブで激しく雨が降る中で「はげしい雨が降る」が演奏されたことにちなんでいますが、どういうわけか「はげしい雨が降る」は収録されていません。

「ローリングサンダーレビュー マーティン・スコセッシが描くボブ・ディラン伝説」の内容と感想

「ローリングサンダーレビュー マーティンスコセッシが描くボブディラン伝説」は2019年6月12日に配信が開始されました。作品の時間は2時間22分です。

ボブ・ディランやジョーン・バエズのインタビューも収録されていますが、60年代のボブ・ディランを追ったドキュメンタリー「ノー・ディレクション・ホーム」の時のもののようです。「ノー・ディレクション・ホーム」の監督もマーティン・スコセッシです。

「ローリングサンダーレビュー マーティンスコセッシが描くボブディラン伝説」は「ノー・ディレクション・ホーム」の続編と捉えることができるので、まだご覧になっていない方は是非見てほしい作品です。

こちらは「ノー・ディレクション・ホーム」のサウンドトラックです。

「ローリングサンダーレビュー マーティンスコセッシが描くボブディラン伝説」の基本的な内容は当時のライブ映像、バックステージでの光景、ツアーの移動中の映像に交えてボブ・ディランなどのインタビューで当時のことが語られます。

インタビューはボブ・ディラン、ジョーン・バエズを始め、当時ローリングサンダーレビューを観に行った女優のシャロン・ストーンなども登場します。

ツアーに同行していた詩人のアレン・ギンズバーグについてや、ニューヨークパンクシーンに登場したばかりのパティ・スミス、ジョニ・ミッチェルの弾き語りなどを観ることができます。

他ではあまり知ることのできないヴァイオリンのスカーレット・リヴェラについても多く描かれているので、こちらも注目です。

ローリングサンダーレビューの重要な曲のひとつである「ハリケーン」。その曲でのテーマである”ハリケーン”ことルービン・カーターのインタビューもあり、「ハリケーン」のことも充分に描かれています。

演奏シーンは字幕で対訳が表示されるので、歌に合わせて歌詞を堪能できるのがいいところです。

「はげしい雨が降る」「ハッティ・キャロルの寂しい死」「運命のひとひねり」などは自分としてはボブ・ディランのキャリアを通してベストテイクと言えるものだと思っています。これが訳詞付きの映像で観れるところがこの作品のすばらしいところです。

この作品はドキュメンタリーですが、ところどころフェイクとなっていてすべてが真実ではないようなのでそういうつもりで観るのが良いでしょう。

こちらは予告編です。

ローリングサンダーレビューはボブ・ディランを語る上で重要な部分なので、興味のある方はいちどご覧になってみてはいかがでしょうか!

•ボブ・ディランの名盤アルバムを年代別に紹介した記事はコチラです。

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