さて、今回はニルヴァーナ(Nirvana)の名盤アルバム、名曲を紹介した記事になります!
この記事は、ニルヴァーナというバンドやメンバーの紹介、そのアルバムや曲の紹介といった内容となっています。
グランジというジャンルを浸透させたニルヴァーナ(Nirvana)
ニルヴァーナ(Nirvana)は1987年にアメリカのワシントン州で結成されました。
ニルヴァーナとは仏教用語の涅槃という意味です。
満たされない欲求を叩きつけるような激しいサウンドと激しいライブで人気を博しました。
静から動へと大きく展開する曲が多いのもニルヴァーナの特徴です。
オルタナティブロックのグランジというジャンルが誕生し、そのジャンルを浸透させたバンドです。
個人的な感想ですが、20年以上前の10代の頃に聴いた時よりも今のほうがかっこよく思えるようになりました。
ニルヴァーナのメンバー
・カート・コバーン(ボーカル、ギター)
・クリス・ノヴォセリック(ベース)
・デイヴ・グロール(ドラムス)
ファーストアルバムのブリーチの時のドラムはデイル・クローヴァーやチャド・チャニングが務めています。
ネヴァーマインドのセッション時にチャド・チャニングの技量に不満があったためにデイヴ・グロールをバンドに迎えることとなりました。
キャリア終盤にはパット・スメアがギターとして参加しています。
カート・コバーンはカスタムされたフェンダー ジャガーやムスタングを使用していました。
ライブではストラトキャスタータイプのギターを使用しているのも確認できます。
2020年6月にはMTVアンプラグドで使用したマーチンのアコースティックギターがオークションで6億4000万円で落札されました。
カート・コバーンはネヴァーマインドの成功の後、ヘロイン中毒の問題を抱えていました。
自殺未遂や奇行が目立つようになり、1994年にショットガンで自らの頭を打って自殺してしまいます。
この自殺には諸説あって真相の分からない部分が多くなっています。
カート・コバーンの遺書にはニール・ヤングの曲であるヘイ・ヘイ、マイ・マイの歌詞の一節である「色あせていくなら燃え尽きたほうがいい」という部分が引用されていたそうです。
カート・コバーンが発見された時にはかけっぱなしのステレオからREMのアルバムであるオートマチック・フォー・ザ・ピープルが流れていたという話もあります。
このアルバムは非常に素晴らしい名盤です。
カート・コバーンは27才で亡くなったことから、同じ27才で亡くなったジミ・ヘンドリックス、ジャニス・ジョプリン、ジム・モリソン、ブライアン・ジョーンズらとともに27クラブという俗称で語られることがあります。
できれば生きていて新たな音楽を聴かせてもらいたかったと残念な気持ちになってしまいます。
デイヴ・グロールはニルヴァーナ解散後にフー・ファイターズを結成しています。
サポートギターを務めていたパット・スメアもフー・ファイターズに参加しています。
音楽活動を継続させていたクリス・ノヴォセリックもフー・ファイターズにゲストとして参加したことがあります。
ニルヴァーナの名盤アルバム、名曲を紹介
ではニルヴァーナの名盤アルバム、名曲をリリース順に紹介していきます。
ブリーチ(Bleach) 1989年
ブリーチはサブポップというインディーレーベルからリリースされました。
粗削りでありながら、これぞニルヴァーナといえるサウンド、楽曲となっているいいアルバムです。
ブルー(Blew)、アバウト・ア・ガール(About A Girl)、スクール(School)、ネガティヴ・クリープ(Negative Creep)や、ショッキング・ブルーのカバーであるラヴ・バズ(Love Buzz)などが収録されています。
ネヴァーマインド(Nevermind) 1991年
ネヴァーマインドはゲフィンレコードに移籍して制作されました。
ブリーチに比べてすっきりとしたサウンドに仕上がっていて、爽やかさすら感じます。
自分としては音が軽い感じがして、あまり好きな仕上がりではありません。
ネヴァーマインドは驚異的なセールスを記録し、ニルヴァーナは一躍世界的なスターへと駆け上がりました。
ニルヴァーナの代表的な曲であるスメルズ・ライク・ティーン・スピリット(Smells Like Teen Spirit)が収録されています。
・スメルズ・ライク・ティーン・スピリットのミュージックビデオです。
その他にも、イン・ブルーム(In Bloom)、ブリード(Breed)、リチウム(Lithium)、テリトリアル・ピッシングス(Territorial Pissings)、ドレイン・ユー(Drain You)、ステイ・アウェイ(Stay Away)、オン・ア・プレイン(On A Plain)と名曲が目白押しです。
後にカート・コバーンはこのアルバムを気に入っていないと語っています。
インセスティサイド(Incesticide) 1992年
インセスティサイドはサブポップ時代のシングルや未発表曲を収録した編集盤です。
インセスティサイドを聴くとインディー時代から水準の高い曲をやっていたのだという事が分かります。
シングル曲のスリヴァー(Sliver)やビーン・ア・サン(Been A Son)、エアロ・ツェッペリン(Aero Zeppelin)や、アニュウリズム(Aneurysm)、ディーヴォのカバーであるターンアラウンド(Turn Around)や、カート・コバーンが好きだったというヴァセリンズというバンドのカバーであるモーリーズ・リップス(Molly’s Lips)やサン・オブ・ア・ガン(Son Of A Gun)など聴きどころの多いアルバムです。
イン・ユーテロ(In Utero) 1993年
イン・ユーテロは前作とは打って変わり、重厚感のあるサウンドで沈み込んでいく暗さを持ったアルバムです。
しかし、素晴らしい仕上がりで自分はニルヴァーナ最高の名盤だと思っています。
1曲目から名曲が続き、終盤のオール・アポロジーズ(All Apologies)の一転した曲で何とも言えぬ感動を味わえる素晴らしいアルバムで大変おすすめです。
MTV アンプラグド・イン・ニューヨーク(MTV Unplugged In New York) 1994年
MTV アンプラグド・イン・ニューヨークはMTVの番組であるアンプラグドでのアコースティックセットのライブを収録したものです。
こうしてアコースティックセットで聴くといかにニルヴァーナの楽曲の水準が高いか分かりますし、カート・コバーンの歌のうまさや声の良さを感じることができます。
カバーも多数演奏されていて、カート・コバーンが敬愛するヴァセリンズのジーザス・ダズント・ウォント・ミー・フォー・ア・サン・ビーム(Jesus Doesn’t Want Me For A Sunbeam)やデヴィット・ボウイの世界を売った男(The Man Who Sold The World)、レッド・ベリーのホエア・ディド・ユー・スリープ・ラスト・ナイト(Where Did You Sleep Last Night)など素晴らしい演奏となっています。
フロム・ザ・マディ・バンクス・オブ・ザ・ウィッシュカー(From The Muddy Banks Of The Wishkah) 1996年
フロム・ザ・マディ・バンクス・オブ・ザ・ウィッシュカーは1989年から1994年までのライブをクリス・ノヴォセリックが選曲したものです。
曲順の時系列はバラバラとなっています。
ニルヴァーナの激しいライブが生々しく捉えられています。MTVアンプラグドと併せて聴くとニルヴァーナの魅力を充分に味わえることでしょう。
スタジオアルバムには未収録のスパンク・スルー(Spank Thru)という曲が収録されています。
ライヴ・アット・レディング(Live At Reading) 2009年
ライヴ・アット・レディングは1992年、イギリスのレディング・フェスティバルの最終日にトリで出演した時のライブを記録したものです。
カート・コバーンの調子も良く、素晴らしいライブが味わえます。
曲目もキャリアを網羅したものとなっていて申し分ないです。
DVDはラヴ・バズが収録されていて完全版となっています。
ライブの最後にカート・コバーンは血の付いたストラトキャスターでアメリカ国家を弾くのですが、同じ27才で亡くなったジミ・ヘンドリックスが頭をよぎります。
ニルヴァーナのアルバムはどれもおすすめなので是非いちど聴いてみてほしいと思います!
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