ニール・ヤングの名盤アルバム、名曲を紹介! 【ロック解説】

さて、今回はニール・ヤング(Neil Young)の名盤アルバム、名曲を紹介した記事になります!

この記事は、ニールヤングのアルバムを時系列順に紹介した内容となっています。

  1. ニール・ヤング(Neil Young)の名盤アルバム、名曲を時系列順に紹介
    1. 「アフター・ザ・ゴールド・ラッシュ」(After The Gold Rush) 1970年
    2. 「ハーヴェスト」(Harvest) 1972年
    3. 「渚にて」(On The Beach) 1974年
    4. 「今宵その夜」(Tonight’s The Night) 1975年
    5. 「フリーダム」(Freedom) 1989年
    6. 「ハーヴェスト・ムーン」(Harvest Moon) 1992年
    7. 「アンプラグド」(Unplugged) 1993年
    8. 「プレーリー・ウィンド」(Prairie Wind) 2005年
    9. 「ハート・オブ・ゴールド”孤独の旅路”」(Heart Of Gold) 2006年
    10. 「ア・レター・ホーム」(A Letter Home) 2014年
    11. 「ピース・トレイル」(Peace Trail) 2016年
  2. ニール・ヤング&クレイジー・ホース(Neil Young & Crazy Horse)の名盤アルバム、名曲を紹介
    1. 「ニール・ヤング・ウィズ・クレイジー・ホース」(Everybody Knows This is Nowhere) 1969年
    2. 「ズマ」(ZUMA) 1975年
    3. 「ラスト・ネヴァー・スリープス」(Rust Never Sleeps) 1979年
    4. 「ラスト・ネヴァー・スリープス」(Rust Never Sleeps)
    5. 「ウェルド “ライヴ・イン・フリー・ワールド”」(Weld) 1991年
    6. 「スリープス・ウィズ・エンジェルス」(Sleeps With Angels) 1994年
    7. 「イヤー・オブ・ザ・ホース」(Year Of The Horse) 1997年
    8. 「グリーンデイル」(Greendale) 2003年
    9. 「アメリカーナ」(Americana) 2012年
    10. 「サイケデリック・ピル」(Psychedelic Pill) 2012年
  3. ニール・ヤングの代表作 アルバム5選と名曲10選
    1. ニール・ヤングのアルバム5選
    2. ニール・ヤングの名曲10選

ニール・ヤング(Neil Young)の名盤アルバム、名曲を時系列順に紹介

ニール・ヤングの長いキャリアの中にはかなり多くのアルバムがあります。

まずはニール・ヤング単独名義のアルバムから紹介していきます。

「アフター・ザ・ゴールド・ラッシュ」(After The Gold Rush) 1970年

このアルバムは最高の1枚です。自分は本当に好きなアルバムで毎日聴いていました。自分が知るアルバムの中でも屈指の名盤です。

収録されている曲もピアノの弾き語りの「アフター・ザ・ゴールド・ラッシュ」(After The Gold Rush)、ニール・ヤングのエレキギターを存分に味わえる「サザン・マン」(Southern Man)などバラエティーに富んでいます。

自分としてはすべての曲が素晴らしく、今回改めて聴きましたがどの曲と絞ることはできませんでした。

「ハーヴェスト」(Harvest) 1972年

こちらも名盤でニール・ヤングの代表曲が多数収録されています。

「孤独の旅路」(Heart Of Gold)「オールド・マン」(Old Man)「ダメージ・ダン」(The Needle and the Damage Done)などライヴで多く演奏されることの多い曲が収録されています。

「アフター・ザ・ゴールド・ラッシュ」と合わせて聴きたいアルバムです。

「渚にて」(On The Beach) 1974年

「ウォーク・オン」(Walk On)「アバウト・トゥ・レイン」(See The Sky About To Rain)「アムビュランス・ブルース」(Ambulance Blues)など佳曲ぞろいで良いアルバムです。

「レヴォリューション・ブルース」(Revolution Blues)ではザ・バンドのリック・ダンコ(ベース)とリヴォン・ヘルム(ドラム)が参加しています。

「今宵その夜」(Tonight’s The Night) 1975年

こちらも大好きなアルバムです。どの曲も素晴らしく夜更けに映え、心に沁みます。

酒に酔った状態で1発録りをしたらしく、どことなくヨレヨレな感じがあります。メロー・マイ・マインド」(Mellow My Mind)などニール・ヤングのヴォーカルなどは非常に味があり、ここでしか聴けないといったものになっています。

「スピーキン・アウト」(Speakin’ Out)などは他のアルバムではあまり無い感じの渋い曲に仕上がっており、掘り出し物といえる佳曲です。

非常におすすめのアルバムです。

・今宵その夜のライヴ盤ともいうべきアルバムを紹介した記事はコチラです。

「フリーダム」(Freedom) 1989年

「ロッキン・イン・ザ・フリーワールド」(Rockin’ in The Free World)が1曲目と最後に収録されており、アコースティック・バージョンとエレクトリック・バージョンを堪能することができます。これはアルバム「ラスト・ネヴァー・スリープス」でもみられたパターンです。

その2つに挟まれた曲も良い曲が揃っており、是非とも聴いてもらいたいアルバムです。全体的にエレクトリックサイドのニール・ヤングといえるでしょう。

「ハーヴェスト・ムーン」(Harvest Moon) 1992年

こちらは打って変わってアコースティックサイドのニール・ヤングです。哀愁漂う曲が並んでいます。このような曲でニール・ヤングの右に出る者はいないと思えるほどです。

「アンノウン・レジェンド」(Unknown Legend)「フロム・ハンク・トゥ・ヘンドリックス」(From Hank To Hendrix)「ワン・オブ・ディーズ・デイズ」(One Of These Days)などは名曲だと思います。

秋の夜長にぴったりの名盤です。

「アンプラグド」(Unplugged) 1993年

MTVアンプラグドを収録したこのアルバムは、バッファロー・スプリングフィールド時代からここまでのキャリアの曲をアコースティックで演奏しています。

こういった弾き語りはニール・ヤングの本領発揮といったところで、どこか丁寧に歌っている感じもあります。

「ライク・ア・ハリケーン」(Like A Hurricane)などはパイプオルガンでの弾き語りとなっております。

テクノ調アルバム「トランス」からの曲である「トランスフォーマー・マン」(Transformer Man)は注目するべき1曲なのではないでしょうか。

「プレーリー・ウィンド」(Prairie Wind) 2005年

「ハーヴェスト」「ハーヴェスト・ムーン」に続く3部作完結編と銘打たれたアルバムで、その2作品の流れを受け継いだ仕上がりとなっています。

ニール・ヤング得意の哀愁ある曲が並んでいます。自分としては「ザ・ペインター」(The Painter)「ヒア・フォー・ユー」(Here For You)などが好きな曲です。

「ハート・オブ・ゴールド”孤独の旅路”」(Heart Of Gold) 2006年

映画「羊たちの沈黙」などで知られるジョナサン・デミ監督のドキュメンタリー映画です。

「プレーリー・ウィンド」のリリースに合わせて行われたライヴを収録しています。このライヴがまた素晴しく、「ハーヴェスト」「ハーヴェスト・ムーン」、そして「プレーリー・ウィンド」までを総括した内容、最高の演奏曲となっています。

終盤に演奏される「ワン・オブ・ディーズ・デイズ」には感動しました。

かなりオススメな1本です。

「ア・レター・ホーム」(A Letter Home) 2014年

元ホワイト・ストライプスのジャック・ホワイトの所有する1947年製のレコーディング・ブースで録音されたこのアルバムは1940年代にタイムスリップしたかのような音質です。

曲はすべてカバーとなっており、ボブ・ディランの「北国の少女」(Girl From The North Country)や、ブルース・スプリングスティーンの「マイ・ホームタウン」(My Hometown)などが収録されています。「もう気にしないよ」(I Wonder If Care As Much)ではジャック・ホワイトとのデュエットとなっています。

ニール・ヤングらしい、かなり異彩を放った1枚です。

「ピース・トレイル」(Peace Trail) 2016年

ジム・ケルトナー(ドラム)、ポール・ブシュネル(ベース)とのトリオ編成で、シンプルかつ上質な演奏を聴かせてくれます。アコースティックの雰囲気の中、歪んだ強烈なハーモニカが唸りを上げます。

アルバム通して良い曲が揃っています。70才を過ぎても変わらぬ姿勢を貫いていることは本当にすごいと思います。変わらないどころか活発になっていると言っても過言ではないぐらいです。

ニール・ヤング&クレイジー・ホース(Neil Young & Crazy Horse)の名盤アルバム、名曲を紹介

では、次にクレイジー・ホース(Crazy Horse)とのアルバムを紹介していきたいと思います。

盟友であるクレイジー・ホースとのアルバムはエレクトリックサイド全開のニール・ヤングを味わう事ができます。

では、初期のアルバムから紹介していきたいと思います。

「ニール・ヤング・ウィズ・クレイジー・ホース」(Everybody Knows This is Nowhere) 1969年

クレイジー・ホースとの初期の名盤です。1972年にヘロインの過剰摂取で亡くなってしまうダニー・ウィッテン(ギター)とニール・ヤングのギターの掛け合いが聴ける貴重な1枚です。

「ダウン・バイ・ザ・リヴァー」(Down By The River)「カウガール・イン・ザ・サンド」(Cowgirl In The Sand)などニール・ヤングのライヴ主要レパートリーを収録しています。

その他にもカントリーテイストあふれる曲も多数含まれており、意外と爽やかな印象のアルバムです。

「ズマ」(ZUMA) 1975年

フランク・サンペドロ(ギター)が加わり、ダニー・ウィッテンを失ってから活動を停止していたクレイジー・ホースが再始動したアルバムです。

暗い闇を振り払ったかのような1曲目の「ドント・クライ・ノー・ティアーズ」(Don’t Cry No Tears)で完全復活を感じる事ができます。

ライヴ主要レパートリーの「コルテス・ザ・キラー」(Cortez The Killer)を始め、なかなかの曲が揃ったアルバムです。

「ラスト・ネヴァー・スリープス」(Rust Never Sleeps) 1979年

前半はアコースティック、後半はクレイジー・ホースとのエレクトリック・パートとなっています。

1曲目はアコースティックの「マイ・マイ、ヘイ・ヘイ”アウト・オブ・ザ・ブルー”」(My My,Hey Hey”Out Of The Blue”)、アルバムの最終曲はエレクトリックの「ヘイ・ヘイ、マイ・マイ”イントゥ・ザ・ブラック”」(Hey Hey,My My”Into The Black”)となっています。

ニルヴァーナのカート・コバーンが自殺したときに歌詞の一部を記した書き置きがあったというエピソードのある曰く付きの曲ですが、素晴らしい名曲である事は間違いありません。

その他も名曲揃いで、アコースティックでは「優しきポカホンタス」(Pocahontas)「セイル・アウェイ」(Sail Away)、エレクトリックでは「パウダーフィンガー」(Powderfinger)など好きな曲の多い名盤です。

・ニルヴァーナのアルバムを紹介した記事はコチラです。

「ラスト・ネヴァー・スリープス」(Rust Never Sleeps)

こちらはラスト・ネヴァー・スリープスのツアーを収録したライヴ映像です。

ここまでのキャリアの代表曲がたくさん演奏されています。こちらも是非ご覧になっていただきたい作品です。

「ウェルド “ライヴ・イン・フリー・ワールド”」(Weld) 1991年

1991年に行われたクレイジー・ホースとのツアーを収録したライヴ・アルバムです。

超弩級の演奏は正に圧巻で、クレイジー・ホースとの演奏はここに極まった感があります。

代表曲も多数収録されており、「ライク・ア・ハリケーン」(Like a Hurricane)「今宵その夜」(Tonight’s The Night)など凄まじい迫力です。

最後を締めくくる「ロール・アナザー・ナンバー」(Roll Another Number “For The Road”)には何とも言えぬ感動があります。

ちょうどこのツアーの頃に湾岸戦争が勃発し、そういった情勢をうけてボブ・ディランの「風に吹かれて」(Blowin’ in The Wind)を演奏しています。

「スリープス・ウィズ・エンジェルス」(Sleeps With Angels) 1994年

ニルヴァーナカート・コバーンが自殺してしまった事が少なからず関係していると言われているアルバムです。

そういったこともあってか、アルバムの雰囲気はどこか「今宵その夜」に近いものがあります。

美しい曲が多く、素晴らしい名盤だと思います。「ドライヴ・バイ」(Drive By)「チェンジ・ユア・マインド」(Change Your Mind)、そして「夢の彷徨」(Dream That Can Last)など至高の名曲が揃っています。

「イヤー・オブ・ザ・ホース」(Year Of The Horse) 1997年

映画「ダウン・バイ・ロー」などの監督、ジム・ジャームッシュによるニールヤング&クレイジー・ホースを追ったドキュメンタリー映画です。

「クレイジー・ホースのギタリストだ」と自己紹介するニール・ヤングにクレイジー・ホースへの思いが垣間見えます。

1996年あたりのツアーのライヴも見ることができ、クレイジー・ホースを知るには必見の映画です。

「グリーンデイル」(Greendale) 2003年

グリーンデイルという架空の町を舞台にしたアルバムです。演奏は荒削りでスタジオ・ライヴとも言えるような仕上がりとなっております。

2003年に日本武道館でニール・ヤングの来日公演を見ましたが、その時がグリーンデイル・ツアーで、このアルバムを通しで演奏するというものでした。

自分がニール・ヤングをリアルタイムで体感した初めてのアルバムということで個人的に思い入れのある作品です。

「アメリカーナ」(Americana) 2012年

アメリカの古いフォークソングをカヴァーしたアルバムです。ウディ・ガスリー「ディス・ランド・イズ・ユア・ランド」(This Land is Your Land)など聴きごたえのある曲が多数収録されています。

演奏はグリーンデイルの時よりもさらに荒削りなものになっていますが、非常に格好良いです。

「サイケデリック・ピル」(Psychedelic Pill) 2012年

「アメリカーナ」から間髪入れずにリリースされたアルバムです。

長尺の曲が多数収録されており、CD2枚組となっております。クレイジー・ホースらしさ全開でニール・ヤングはギターを弾きまくっています。

「ドリフティン・バック」(Driftin’ Back)「ボーン・イン・オンタリオ」(Born In Ontario)「トゥイステッド・ロード」(Twisted Road)「ウォーク・ライク・ア・ジャイアント」(Walk Like A Giant)などクレイジー・ホースを充分に堪能できる曲が揃っています。

ニール・ヤングの代表作 アルバム5選と名曲10選

ニール・ヤングの一般的に評価の高い名盤5枚と名曲10曲を紹介したいと思います。

これからニール・ヤングを聴いてみようと思っている方の参考になれば幸いです。

ニール・ヤングのアルバム5選

では、アルバムを5枚選んでいきます。

1枚目は、ニール・ヤング・ウィズ・クレイジー・ホース(Everybody Knows This is Nowhere)です。

2枚目は、アフター・ザ・ゴールド・ラッシュ(After The Gold Rush)です。

3枚目は、ハーヴェスト(Harvest)です。

4枚目は、今宵その夜(Tonight’s The Night)です。

5枚目は、ラスト・ネヴァー・スリープス(Rust Never Sleeps)です。

この5枚の他にも素晴らしいアルバムはたくさんありますが、これらを聴くことでニール・ヤングの魅力を堪能できることでしょう。

最初は、ニール・ヤング・ウィズ・クレイジー・ホースアフター・ザ・ゴールド・ラッシュを聴くのがいいと思います。エレクトリックサイドとアコースティックサイド、ニール・ヤングの2つの顔を味わうことができるはずです。

ラスト・ネヴァー・スリープスもアコースティックの弾き語りとエレクトリックのバンド演奏が半々になっているので魅力を味わうことができます。

ニール・ヤングの名曲10選

では、ニール・ヤングの代表的な10曲を選んでいきたいと思います。

1曲目は、ダウン・バイ・ザ・リヴァー(Down By The River)です。ニール・ヤング・ウィズ・クレイジー・ホースに収録されています。

2曲目は、サザン・マン(Southern Man)です。アフター・ザ・ゴールド・ラッシュに収録されています。

3曲目は、孤独の旅路(Heart Of Gold)です。ハーヴェストに収録されています。

4曲目は、今宵その夜(Tonight’s The Night)です。タイトル通り、今宵その夜に収録されています。

5曲目は、コルテス・ザ・キラー(Cortez The Killer)です。ズマに収録されています。

6曲目は、ライク・ア・ハリケーン(Like A Hurricane)です。アメリカン・スターズン・バーズに収録されています。ニール・ヤングのエレキギターを存分に堪能する事のできる名曲です。

7曲目は、ヘイ・ヘイ、マイ・マイ”イントゥ・ザ・ブラック”(Hey Hey,My My”Into The Black”)です。ラスト・ネヴァー・スリープスに収録されています。

8曲目は、ロッキン・イン・ザ・フリーワールド(Rockin’ in The Free World)です。フリーダムに収録されています。

9曲目は、ハーヴェスト・ムーン(Harvest Moon)です。タイトル通り、ハーヴェスト・ムーンに収録されています。

10曲目は、CSN&Y名義ですが、ヘルプレス(Helpless)です。これは、デジャ・ヴに収録されています。

この他にもいい曲が数えきれないほど沢山あるので、是非ともニール・ヤングの様々なアルバムを聴いてみてほしいと思います!

・ニール・ヤングのアーカイヴ・シリーズを紹介した記事はコチラです。

・CNS&Y(クロスビー、ナッシュ、スティルス&ヤング)や、バッファロー・スプリングフィールドなどのアルバムを紹介した記事はコチラです。

・ニール・ヤングを始め、レスポールの名手ギタリストを紹介した記事はコチラです。

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