さて、今回はパティ・スミス(Patti Smith)の名盤アルバム、名曲を紹介します!
この記事はパティ・スミスのアルバム、その中の名曲やおすすめの曲を紹介した内容となっております。
ニューヨーク・パンクの女王 パティ・スミス
パティ・スミスは10代のころ、フランスの詩人であるアルチュール・ランボーやボブ・ディランの影響を受けて、後にニューヨークに移住して主に詩人としての活動を開始します。
ギタリストのレニー・ケイと出会ってからは、次第にメンバーが揃っていき、リチャード・ソール(ピアノ)、ジェイ・ディ・ドゥーティー(ドラムス)、アイヴァン・クラール(ベース)の5人組バンドでの活動を開始していきます。
1975年から79年までパティ・スミス・グループとして活動しますが、元MC5のギタリストであるフレッド・スミスと結婚、育児に専念するために音楽活動を停止します。
1990年ごろから活動を再開し、70歳を超えた現在も精力的にライブ活動を行っています。
文学的な歌詞と、攻撃的なボーカルでアート的な要素の強いニューヨーク・パンクの中心人物であり、女王と呼ぶに相応しい存在です。
パティ・スミス・グループの名盤アルバム、名曲を紹介
1979年に活動を停止するまでの4枚のアルバムを紹介していきたいと思います。
ホーセス(Horses) 1975年
パティ・スミスのファーストアルバムはヴェルヴェット・アンダーグラウンドのジョン・ケイルがプロデューサーを務めています。
ジャケットの写真はパティ・スミスと関係の深かった写真家のロバート・メイプルソープが撮影しています。なんともかっこいい写真です。
演奏はロックで、パティ・スミスのボーカルもファーストアルバムでありながら完成されたものがあります。歌詞は詩的でありますがそれほど難解だとは感じません。
グローリア(Gloria)は、ヴァン・モリソンが在籍したバンド、ゼムのカバーではありますが、パティ・スミス独自のアレンジが施されています。
レドンド・ビーチ(Redondo Beach)、バードランド(Birdland)、フリー・マネー(Free Money)、キンバリー(Kimberly)、ブレイク・イット・アップ(Break It Up)などかっこいい曲が目白押しです。
ボーナストラックにはザ・フーのマイ・ジェネレーション(My Generation)のカバーのライブ演奏が収録されています。
「ホーセス」のレガシーエディションのディスク2には2005年にロンドンのロイヤルフェスティバルホールで行われた「ホーセス」の再演ライブが収録されています。
このライブにはレニー・ケイ(ギター)、ジェイ・ディー・ドゥーティー(ドラムス)、トニー・シャナハン(ベース)の他、テレヴィジョンのトム・ヴァーレイン(ギター)、レッド・ホット・チリペッパーズのフリー(ベース)が参加しています。
パティ・スミスのボーカルは1975年よりも貫禄が増しています。
もし「ホーセス」を購入するのであれば、このレガシーエディションをおすすめします。
ラジオ・エチオピア(Radio Ethiopia) 1976年
セカンドアルバムである「ラジオ・エチオピア」からパティ・スミス・グループという名義となります。
「ホーセス」よりさらにバンドとしてのまとまりを感じます。パティ・スミスは「ホーセス」のサウンドにあまり納得していなかったらしく、エアロスミスなどを手掛けたジャック・ダグラスをプロデューサーに起用します。そういったこともあってかサウンドはハードな印象があります。
アスク・ジ・エンジェルス(Ask The Angels)、ピッシング・イン・ア・リヴァー(Pissing In A River)、ディスタント・フィンガーズ(Distant Fingers)、アルバムの表題曲で10分を超えるラジオ・エチオピア(Radio Ethiopia)などが収録されています。
イースター(Easter) 1978年
パティ・スミスは1977年、ライブ中にステージから落下して首を負傷してしまって入院生活を余儀なくされてしまいます。
その怪我から復帰して制作されたのがサードアルバムの「イースター」です。
1曲目のティル・ヴィクトリー(Till Victory)はパティ・スミスの復活を感じることのできる曲です。
全体的にポップな印象のあるアルバムとなっています。
ブルース・スプリングスティーンとの共作でヒットしたビコーズ・ザ・ナイト(Because The Night)や、ロックン・ロール・ニガー(Rock’n Roll Nigger)などが収録されています。
ウェイヴ(Wave) 1979年
4枚目のアルバムである「ウェイヴ」は前作よりもさらにポップな印象です。
このアルバム制作時にはパティ・スミスは引退を決めていたそうです。そのせいかパティ・スミスのボーカルはどこか穏やかなものがあります。アルバム発表後にフレッド・スミスと結婚して育児に専念することとなります。
フレッド・スミスのことを歌ったフレデリック(Frederick)や、ザ・バーズのカバーであるロックン・ロール・スター(So You Want To Be “Rock’n Roll Ster”)、ブロークン・フラッグ(Broken Flag)などが収録されています。
ここまで初期のパティ・スミスのアルバムを紹介してきましたが、興味を持った方は是非とも聴いてみてもらいたいと思います!
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