さて、今回はロック名盤紹介、テレヴィジョン(TELEVISION)のアルバム、名曲を紹介します!
この記事は、テレヴィジョンというバンドの紹介、そのアルバムとおすすめの曲の紹介といった内容となっています。
ニューヨーク・パンクの重要なバンド テレヴィジョン
テレヴィジョン(TELEVISION)は1973年にニューヨークで結成されました。
クールで文学的な歌詞と緊張感のある演奏でアート的な要素の強いニューヨーク・パンクを象徴する重要なバンドです。
U2やREM、ソニックユース、ウィルコなど数多くのバンドに影響を与えています。
1978年に解散しましたが、1992年に再結成、1993年には活動を停止しますが、2001年にまた再結成します。
メンバーチェンジを経て活動を継続させていきましたが、2023年1月にトム・ヴァーレインが亡くなっています。
テレヴィジョンのメンバー
テレヴィジョンのメンバーは以下の通りです。
・トム・ヴァーレイン(ボーカル、ギター)
・リチャード・ロイド(ギター)
・フレッド・スミス(ベース)
・ビリー・フィッカ(ドラムス)
テレヴィジョンのサウンドの肝はなんといってもトム・ヴァーレインとリチャード・ロイドのギターです。
2人のギターの絡みは秀逸です。リフはリチャード・ロイド、ソロはトム・ヴァーレインというのが基本パターンではありますが、そこまではっきりと決まりきったものではないというのが特徴です。
そのギターの演奏にさらに絡みつくフレッド・スミスのベース、ビリー・フィッカのドラムも素晴らしいものがあります。
フレッド・スミスはブロンディのベースを務めていたこともありました。
バンド結成当初はリチャード・ヘルがベースとして在籍していましたが、1975年に脱退、その後ジョニー・サンダースと共にハートブレイカーズの活動を開始しますが、すぐに脱退してヴォイドイズを結成しています。
1977年のヴォイドイズのアルバム、「ブランク・ジェネレーション」はロバート・クワインのねじれたギターフレーズがかっこいいアルバムです。
2007年にリチャード・ロイドが脱退し、トム・ヴァーレインのソロに参加していたジミー・リップが加入しています。
テレヴィジョンの名盤アルバム、名曲を紹介
では、テレヴィジョンのアルバムを紹介していきます。この記事では1978年で解散するまでの3枚のアルバムを紹介します。
マーキー・ムーン(Marquee Moon) 1977年
ファーストアルバムである「マーキー・ムーン」はロック史に残る大名盤です。
すべての曲が素晴らしく、ここまで名曲が揃ったアルバムは珍しいです。
特にマーキー・ムーン(Marquee Moon)の間奏の高揚感は他では味わえないほどのものです。聴いたことのない方は是非一度聴いてみて下さい。
シングルで発売されてアルバムに未収録だったリトル・ジョニー・ジュエル(Little Johnny Jewel)はボーナストラックとして収録されているので、CDを購入される際はボーナストラックが入っているバージョンがいいと思います。
ちなみにこのアルバムのジャケット写真はパティ・スミスと関係の深かったロバート・メイプルソープが撮影しています。
アドヴェンチャー(Adventure) 1978年
セカンドアルバムは「マーキー・ムーン」には劣るものの、テレヴィジョンらしい演奏を聴くことのできる良盤です。
シングル曲としてリリースされたエイント・ザット・ナッシン(Ain’t That Nothin’)や、フォックスホール(Foxhole)、ザ・ドリームズ・ドリーム(The Dream’s Dream)など聴き逃せない曲が収録されています。
ザ・ブロウ・アップ(The Blow-Up) 1982年
「ザ・ブロウ・アップ」は1978年のライブからトム・ヴァーレインが選曲したライブ盤です。
当時はカセットでしかリリースされていませんでしたが、現在はCDやネット配信でも聴くことができるようになったのは嬉しい限りです。
音質は悪いですが、スタジオ録音とは違った荒々しい演奏とマッチしていてパンクを感じることのできる必聴の名盤です。
「マーキー・ムーン」と「アドヴェンチャー」の主要な曲が網羅されています。
特にCDだと2枚目が強烈でリトル・ジョニー・ジュエルとマーキームーンは14分を超える長尺なものとなっています。
リトル・ジョニー・ジュエルは途中曲が変わったような間奏になっていて、凄まじいギターを聴くことができます。このアルバムの最大の聴きどころといえるでしょう。
ボブ・ディランの天国の扉(Knockin’ On Heavens Door)とローリング・ストーンズのサティスファクション(Satisfaction)のカバーも収録されています。しっかりとテレヴィジョン流にアレンジされていて素晴らしい演奏となっています。
特に天国の扉は数あるカバーの中で屈指のものであると思います。
テレヴィジョンは非常におすすめなので是非とも聴いてもらいたいバンドです!
「マーキームーン」 1993年のライブ映像です。
このギターマガジンではトム・ヴァーレインの追悼特集が掲載されています。
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