ボブ・ディランのトラヴェリン・スルー(ブートレッグ・シリーズ第15集)を紹介!

さて、今回はボブ・ディラン(Bob Dylan)のブートレッグ・シリーズ第15集 「トラヴェリン・スルー」(Travelin’ Thru)を紹介します!

この記事は「トラヴェリン・スルー」の内容や収録曲の紹介、その感想といった内容となっています。

「トラヴェリン・スルー」は「ジョン・ウェズリー・ハーディング」と「ナッシュヴィル・スカイライン」、「セルフ・ポートレイト」のアウトテイク集 そしてジョニー・キャッシュとのセッションなどを収録

ボブ・ディランの未発表音源を公式に発表していくブートレッグ・シリーズの第15集、「トラヴェリン・スルー」は1967年から1970年の期間でのナッシュヴィルでの活動を収録しています。

1967年の「ジョン・ウェズリー・ハーディング」、1969年の「ナッシュヴィル・スカイライン」、1970年の「セルフ・ポートレイト」のアウトテイク集といった内容です。

ブートレッグ・シリーズ第10集の「アナザー・セルフ・ポートレイト」と同じ時期の内容なので、こちらも併せて聴くのがおすすめです。

「トラヴェリン・スルー」「ナッシュヴィル・スカイライン」の時のジョニー・キャッシュとのセッションが多く収録されているのが目玉となっています。

このセッションの他にもTV番組の「ジョニー・キャッシュ・ショー」やドキュメンタリー番組の音源の「ウィズ・アール・スクラッグス」も収録されていています。

「トラヴェリン・スルー」の収録曲

「トラヴェリン・スルー」は3枚組となっていて、それぞれのディスクの収録曲は以下の通りです。

•ディスク1

「ジョン・ウェズリー・ハーディング・セッションズ」

1. 漂流者の逃亡(Drifter’s Escape) テイク1

2. 聖オーガスティンで夢を見た(I Dreamed I Saw St.Augustine) テイク2

3. 見張り塔からずっと(All Along The Watchtower) テイク3

4. ジョン・ウェズリー・ハーディング(John Wesley Harding) テイク1

5. ある朝でかけると(As I Went Out One Morning) テイク1

6. あわれな移民(I Pity Poor Immigrant) テイク4

7. おれはさびしいホーボー(I Am A Lonesome Hobo) テイク4

「ナッシュヴィル・スカイライン・セッションズ」

8. アイ・スリュー・イット・オール・アウェイ(I Threw It All Away) テイク1

9. トゥ・ビー・アローン・ウィズ・ユー(To Be Alone With You) テイク1

10. レイ・レディ・レイ(Lay,Lady,Lay) テイク2

11. ワン・モア・ナイト(One More Night) テイク2

12. ウエスタン・ロード(Western Road) テイク1

13. ペギー・デイ(Peggy Day) テイク1

14. 嘘だと言っておくれ(Tell Me That It Isn’t True) テイク2

15. カントリー・パイ(Country Pie) テイク2

•ディスク2

「ボブ・ディラン、ジョニー・キャッシュ・セッションズ」

1. アイ・スティル・ミス・サムワン(I Still Miss Someone) テイク5

2. くよくよするなよ/アンダースタンド・ユア・マン(Don’t Think Twice,It’s All Right/Understand Your Man) リハーサル

3. いつもの朝に(One Too Many Mornings) テイク3

4. マウンテン・デュー(Mountain Dew) テイク1

5. マウンテン・デュー(Mountain Dew) テイク2

6. アイ・スティル・ミス・サムワン(I Still Miss Someone) テイク2

7. ケアレス・ラヴ(Careless Love) テイク1

8. マッチボックス(Matchbox) テイク1

9. ザッツ・オールライト・ママ(That’s All Right, Mama) テイク1

10. ミステリー・トレイン/ディス・トレイン・イズ・バウンド・フォー・グローリー(Mystery Train/This Train Is Bound For Glory) テイク1

11. ビッグ・リヴァー(Big River) テイク1

12. 北国の少女(Girl From The North Country) リハーサル

13. 北国の少女(Girl From The North Country) テイク1

14. アイ・ウォーク・ザ・ライン(I Walk The Line) テイク2

15. ゲス・シングス・ハプン・ザット・ウェイ(Guess Things Happen That Way) リハーサル

16. ゲス・シングス・ハプン・ザット・ウェイ(Guess Things Happen That Way) テイク3

17. ファイブ・フィート・ハイ・アンド・ライジング(Five Feet High And Rising) テイク1

18. ユー・アー・マイ・サンシャイン(You Are My Sunshine) テイク1

19. リング・オブ・ファイア(Ring Of Fire) テイク1

•ディスク3

「ボブ・ディラン、ジョニー・キャッシュ・セッションズ」

1. スタジオでのお喋り(Studio Chatter)

2. おたずね者(Wanted Man) テイク1

3. エーメン(Amen) リハーサル

4. ジャスト・ア・クローサー・ウォーク・ウィズ・ジー(Just A Closer Walk With Thee) テイク1

5.ジミー・ロジャース・メドレー No.1(Jimmie Rodgers Medley No.1) テイク1

6. ジミー・ロジャース・メドレー No.2(Jimmie Rodgers Medley No.2) テイク2

「ジョニー・キャッシュ・ショー」

7. アイ・スリュー・イット・オール・アウェイ(I Threw It All Away)

8. リヴィング・ザ・ブルース(Living The Blues)

9. 北国の少女(Girl From The North Country)

セルフ・ポートレイト・セッションズ

10. リング・オブ・ファイア(Ring Of Fire)

11. フォルサム・プリズン・ブルース(Folsom Prison Blues)

「ウィズ・アール・スクラッグス」

12. アール・スクラッグス・インタビュー(Earl Scruggs Interview)

13. イースト・ヴァージニア・ブルース(East Virginia Blues)

14. トゥ・ビー・アローン・ウィズ・ユー(To Be Alone With You)

15. ワン・モア・チャンス(Honey, Just Allow Me One More Chance)

16. ナッシュヴィル・スカイライン・ラグ(Nashville Skyline Rag)

ディスク1は「ジョン・ウェズリー・ハーディング」「ナッシュヴィル・スカイライン」のアウトテイク、ディスク2はジョニー・キャッシュとのセッション、ディスク3はセッションの続きと「ジョニー・キャッシュ・ショー」、「ウィズ・アール・スクラッグス」となっています。

「ウィズ・アール・スクラッグス」とはバンジョー奏者のアール・スクラッグスを追ったドキュメンタリー番組にボブ・ディランが出演し、その中での演奏を収録したものです。

「トラヴェリン・スルー」の感想

「ジョン・ウェズリー・ハーディング」「ナッシュヴィル・スカイライン」のアウトテイクはいかにもアウトテイクといった感じで特に聴きどころがあるとは思えませんでした。

ジョニー・キャッシュとのセッションも完成度が高いとは思えず、ただ一緒に歌っているというだけで時として聴くに堪えない部分もありました。

聴きどころといえばディスク2の8.マッチボックスから参加するカール・パーキンスのギターぐらいです。

ジョニー・キャッシュに興味を持った方はこちらのアルバムを聴いてみることをおすすめします。ベスト盤で代表曲が網羅されていて素晴らしい曲をたくさん聴くことができます。

ディスク3の「ジョニー・キャッシュ・ショー」は素晴らしく、自分としては「トラヴェリン・スルー」の最大の聴きどころでした。

「セルフ・ポートレイト」のアウトテイクも興味深かったです。

バンジョー奏者のアール・スクラッグスとのセッションもなかなかのものがありました。

ボブ・ディランのブートレッグ・シリーズはマニア向けのアウトテイクが多いので、今後はもっとライブ音源をリリースしてもらいたいです。特に90年代以降のライブ音源のリリースを期待しています!

•ボブ・ディランのブートレッグ・シリーズを紹介した記事はコチラです。

•ボブ・ディランのアルバムを年代別に紹介した記事はコチラです。

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