さて、今回はロック名盤紹介、ザ・ジャム(The Jam)です!
- 初期パンクシーンに現れたモッズスタイルの新星 ザ・ジャム(The Jam) その名盤アルバム、名曲を紹介
- ザ・ジャムのメンバー
- 「イン・ザ・シティ」(In The City) 1977年
- 「ザ・モダン・ワールド」(This Is The Modern World) 1977年
- 「オール・モッド・コンズ」(All Mod Cons) 1978年
- 「セッティング・サンズ」(Setting Sons) 1979年
- 「サウンド・アフェクツ」(Sound Affects) 1980年
- 「ザ・ギフト」(The Gift) 1982年
- 「ディグ・ザ・ニュー・ブリード」(Dig The New Breed) 1982年
- 「スナップ!」(Snap!) 1983年
- 「エクストラズ」(Extras) 1992年
- 「ザ・ジャム・アット・ザ・BBC」(The Jam At The BBC) 2002年
初期パンクシーンに現れたモッズスタイルの新星 ザ・ジャム(The Jam) その名盤アルバム、名曲を紹介
1977年、パンクムーブメント全盛期に登場した3ピース(3人組)バンドです。
ザ・フーやスモール・フェイセズの影響を感じさせるモッズスタイルが特徴ですが、やはりパンク全盛時代ということもあり、ストレートで激しいロックを聴かせてくれます。
そしてモッズらしくR&Bの影響を色濃く受けた楽曲も特徴のひとつです。
ザ・ジャムのメンバー
•ポール・ウェラー(ボーカル、ギター)
•ブルース・フォクストン(ベース、ボーカル)
•リック・バックラー(ドラムス)
では、ファーストアルバムから紹介したいと思います。
「イン・ザ・シティ」(In The City) 1977年
ポール・ウェラーはこの時19才ですが、そうとは思えない歌と演奏を聴かせてくれます。
「芸術学校」(Art School)、「住所変更」(I’ve Changed My Address)、ラリー・ウィリアムスのカバー「スロー・ダウン」(Slow Down)、「気ままに」(Away From The Numbers)、「バットマンのテーマ」(BatMan Theme)、「イン・ザ・シティ」(In The City)など全曲通して若々しさに満ちたロックンロールを聴かせてくれるアルバムです。
「スロー・ダウン」のライヴ映像です。
「ザ・モダン・ワールド」(This Is The Modern World) 1977年
「イン・ザ・シティ」と同じ年に発売されたセカンドアルバムです。前作の流れを引き継いだ曲が並んでいます。
ポール・ウェラーはこのアルバムを気に入っていないようで、アルバム発表後に自信を失ってしまったというエピソードがあります。
とはいえ良質なロックが収録された、いいアルバムだと自分は思います。
「ザ・モダン・ワールド」(The Modern World)、「ロンドン交通事情」(London Traffic)、
「何処かで何かが」(In The Street,Today)、ウィルソン・ピケットのカヴァー「ミッドナイト・アワー」(In The Midnight Hour)などかっこいい曲がたくさん収録されています。
「オール・モッド・コンズ」(All Mod Cons) 1978年
前作2枚のアルバムから進化し、多様性を感じるアルバムです。
「オール・モッド・コンズ」(All Mod Cons)、「トゥー・ビー・サム・ワン」(To Be Someone)、「ミスター・クリーン」(Mr. Clean)、キンクスのカヴァー「デイヴィッド・ワッツ」(David Watts)、「イングリッシュ・ローズ」(English Rose)、「イン・ザ・クラウド」(In The Crowd)、「イッツ・トゥー・バッド」(It’s Too Bad)など全曲を通して素晴しく、特に「チューブ・ステイション」(Down In Tube Station At Midnight)はポール・ウェラーの溢れ出る才能を感じる曲です。
名盤と呼ぶにふさわしい内容のアルバムで、かなりおすすめです。
どこか爽やかな印象のあるアルバムで春先に聴くとかなりいい感じです。
「セッティング・サンズ」(Setting Sons) 1979年
「引き裂かれぬ仲」(Thick As Thieves)、「プライヴェイト・ヘル」(Private Hell)、ベースのブルース・フォクストン作の「スミサーズ・ジョーンズ」(Smithers-Jones)、「サタデーズ・キッズ」(Saturday’s Kids)、「イートン・ライフルズ」(The Eton Rifles)、マーサ&バンデラスのカヴァー「恋のヒート・ウェイヴ」(Heat Wave)など聴き逃せない曲が多数並んでいます。
「サウンド・アフェクツ」(Sound Affects) 1980年
5枚目となるアルバムで水準はかなり安定しています。
ザ・ビートルズのタックスマンを意識したと思わせる「スタート」(Start)、ポール・ウェラーのセンス、才能を強く感じさせる名曲「ザッツ・エンターテイメント」(That’s Entertainment)、「マン・イン・ザ・コーナー・ショップ」(Man In The Corner Shop)など良い曲が多数収録されています。
「ザ・ギフト」(The Gift) 1982年
ザ・ジャムとして最後のスタジオアルバムとなった今作ですが、出来は相変わらず良いものとなっています。
「ゴースツ」(Ghosts)、ファンク調の「プレシャス」(Precious)、「5時のヒーロー」(Just Who Is The 5 O’clock Hero)、「ランニング・オン・ザ・スポット」(Running On The Spot)、ブルース・フォクストン作のインスト曲「サーカス」(Circus)、「カーネイション」(Carnation)、シングルとしてヒットした名曲「悪意という名の街」(Town Called Malice)など粒ぞろいの名盤です。
「ディグ・ザ・ニュー・ブリード」(Dig The New Breed) 1982年
こちらはライヴ盤で、キャリア全体をさらっと網羅しています。録音は曲によってまちまちのようです。
スピード感あふれるザ・ジャムの熱いライヴを堪能できるアルバムです。
「スナップ!」(Snap!) 1983年
こちらはベストアルバムですが、アルバムには収録されていないシングル曲、そのカップリング曲(B面)、バージョン違いなどが多数収録されているので無視のできないマストアイテムと言えるでしょう。
Disc1は「オール・アラウンド・ザ・ワールド」(All Around The World)、「ニュース・オブ・ザ・ワールド」(New Of The World)、「ストレンジ・タウン」(Strange Town)、「ホエン・ユー・アー・ヤング」(When You’re Young)がオリジナルアルバム未収録。
Disc2はシングルでヒットした名曲「ゴーイング・アンダーグラウンド」(Going Underground)、「ドリームズ・オブ・チルドレン」(Dreams Of Children)、「フューネラル・パイアー」(Funeral Pyre)、「アブソリュート・ビギナーズ」(Absolute Beginners)、「リヴァーバンク物語」(Tales From The Riverbank)、「ザ・ビタレスト・ピル」(The Bitterst Pill “I Ever Had To Swallow)、「ビート・サレンダー」(Beat Surrender)がアルバム未収録となっております。
「エクストラズ」(Extras) 1992年
こちらはアルバム未収録のデモ音源を集めたレアトラック集です。
カーティス・メイフィールドのカヴァー「ムーヴ・オン・アップ」(Move On Up)、後にスタイル・カウンシルのシングルとして発表される「ソリッド・ボンド・イン・ユア・ハート」(A Solid Bond In Your Heart)、ザ・ビートルズの「アンド・ユア・バード・キャン・シング」(And Your Bird Can Sing)、ザ・フーの「ディスガイジズ」(Disguises)、「ソー・サッド・アバウト・アス」(So Sad About Us)、スモールフェイセズの「ゲット・ユア・セルフ・トゥゲザー」(Get Yourself Together)、シャイライツの「ストーンド・アウト・オブ・マイ・マインド」(Stoned Out Of My Mind)、ジェームス・ブラウンの「アイ・フィール・グッド」(I Got You “I Feel Good”)、そして貴重なデモ音源が満載で聴き逃せないアルバムです。
「ザ・ジャム・アット・ザ・BBC」(The Jam At The BBC) 2002年
BBCでのスタジオライヴを収録したアルバムです。
どの録音もバージョン、アレンジが良く、素晴らしいテイクが目白押しです。初期からほぼ全キャリアを網羅しています。
3枚組のバージョンがあり、それには79年のレインボーでのライヴが収録されているのですが、それが非常に素晴らしく評価の高いライヴ盤となっています。
なので出来るだけ3枚組のバージョンを購入されることをおすすめします。中古で安価なものを手に入れていただきたいと思います。
1982年にザ・ジャムが解散したのち、ポール・ウェラーはザ・スタイル・カウンシルを結成しますが、そちらも非常におすすめです!
•ザ・スタイル・カウンシルの記事はコチラです。
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