さて、今回はロック名盤紹介、ザ・パイレーツ(The Pirates)です!
パブロック、パンクロックに影響を与えたザ・パイレーツ(The Pirates)
ジョニー・キッド&ザ・パイレーツはイギリスのバンドで、1959年にファーストシングル「プリーズ・ドント・タッチ」(Please Don’t Touch)、1960年に「シェイキン・オール・オーヴァー」(Shakin’ All Over)をヒットさせました。
後にメンバーチェンジをして活動を続けますが、1966年にジョニー・キッドが交通事故で亡くなってしまい(享年30才)、バンドは終焉を迎えてしまいます。
しかし、1976年に以前バックを務めていた3人が集まり再結成を果たしました。
圧倒的な疾走感と重量感のあるロックンロールはパブロックの中でも特筆すべきものがあり、パンクロックにも影響を与えています。
ザ・クラッシュのボーカルであるジョー・ストラマーは自身のライブの前座にザ・パイレーツが演奏すると観客が燃え尽きてしまうので困ってしまうと語っています。
ザ・パイレーツのメンバー
ここでは1976年の再結成メンバーを紹介します。
•ジョニー・スペンス(ボーカル、ベース)
•フランク・ファーレイ(ドラムス)
•ミック・グリーン(ギター)
ボーカルはベースを担当するジョニー・スペンスが務めています。
フランク・ファーレイのドラムは疾走感にあふれ迫力も充分です。
そしてミック・グリーンのギターが最高です。ミック・グリーンのカッティングギターはドクター・フィールグッドのウィルコ・ジョンソンに多大な影響を与えています。
ザ・パイレーツのライブ映像です。
そしてそのカッティングギターの系譜は時と国を超えてミッシェル・ガン・エレファントのアベフトシに受け継がれています。
ミック・グリーンのカッティングは独特で、彼以外でそれを聴けるのはアベフトシだけだと思っています。
ミック・グリーンのカッティングはカントリーからきているのではないかとアベフトシはインタビューの中で分析しています。
ミック・グリーンとアベフトシは共演してKWACKERという曲を作っていて、そちらも注目です。
ザ・パイレーツのアルバム、名曲を紹介
1977年に「アウト・オブ・ゼア・スカルズ」(Out Of Their Skulls)をリリースしています。
ちなみに自分はこのベスト盤しか所有していないのでこれに収録されている曲から紹介させていただきます。
このベスト盤は「アウト・オブ・ゼア・スカルズ」に収録されている曲がほとんど収録されています。
ライブ収録も沢山入っていて充実した内容です。
ジョニー・キッド時代の「プリーズ・ドント・タッチ」、「シェイキン・オール・オーヴァー」、ドクター・フィールグッドのバンド名の由来となった「ドクター・フィールグッド」(Dr Feelgood)、ライブ収録の「ピーター・ガン」(Peter Gunn)、カントリー調の「ティア・イット・アップ」(Tear It Up)、ミック・グリーンのカッティングが冴える「オール・イン・イット・トゥゲザー」(All In It Together)など盛り沢山の内容で全編を通して最高のロックンロールを聴かせてくれます。
「BBC Sessions」も充実した内容のようなので機会があれば購入したいと思っています。
ザ・パイレーツを聴いていいと思わないのであれば、ロックンロールが好きではないと思います。
逆にロックンロールに興味があるのであれば本当におすすめですので、是非聴いてもらいたいと思います!
•テレキャスターのギタリストとしてミック・グリーンを紹介した記事はコチラです。
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