ザ・ポーグス(The Pogues)の名盤アルバム、名曲を紹介! 【ロック解説】

さて、今回はロック名盤紹介、ザ・ポーグス(The Pogues)のアルバム、名曲を紹介します!

この記事は、ザ・ポーグスというバンドの紹介、アルバムやおすすめの曲の紹介といった内容となっています。

ケルティック、アイリッシュ・パンクの代表格 ザ・ポーグス(The Pogues)

ザ・ポーグス(The Pogues)は1982年にイギリスのロンドンで結成されました。

結成当初はポーグ・マホーンというバンド名でしたが(ゲール語でケツにキスしろという意味)、放送局のBBCがこの名称を問題視して放送禁止となってしまったためにザ・ポーグスに改名しました。

アイルランド人の彼らの音楽はアイリッシュトラッドの楽器を用い、ケルト音楽をパンキッシュに演奏することからケルティック・パンク、アイリッシュ・パンクと呼ばれ、このジャンルの先駆的存在であり、代表的なバンドとなりました。

ザ・ポーグスのメンバー

•シェイン・マガウアン(ボーカル)

•ジェム・ファイナー(バンジョー)

•ジェイムズ・ファーンリィ(アコーディオン)

•アンドリュー・ランカン(ドラムス)

•スパイダー・ステイシー(ティンホイッスル)

•ケイト・オーライアダン(ベース)

ぼろぼの歯が特徴であるボーカルのシェイン・マガウアンが主に歌詞を担当しています。

唯一の女性メンバーであるケイト・オーライアダンはセカンドアルバムである「ラム酒、愛 そして鞭の響き」をもってバンドを脱退し、エルヴェス・コステロと結婚しています。

「ラム酒、愛 そして鞭の響き」からギターでフィル・シェブロンが参加しています。

ケイト・オーライアダンの後任として「堕ちた天使」からダリル・ハントが参加しています。

「堕ちた天使」からはマンドリンのテリー・ウッズも加入しています。

「ヘルズ・ディッチ」をリリースした後の1991年にアルコール中毒などで行動に問題が多くなってしまったシェイン・マガウアンがバンドを脱退します。

その後の活動は振るわず、1996年にバンドは解散します。

2001年には再結成を果たし、2014年ごろまで活動しました。

ちなみにシェイン・マガウアンは歯を治療して現在は綺麗な歯となっています。

ザ・ポーグスの名盤アルバム、名曲を紹介

では、ザ・ポーグスのアルバムを紹介していきます。

この記事ではシェイン・マガウアンが在籍した1991年までのアルバムを紹介します。

赤い薔薇を僕に(Red Roses For Me) 1984年

ファーストアルバムである「赤い薔薇を僕に」はシェイン・マガウアン作が7曲、トラディショナルナンバーが5曲、アイルランドの作家であるブレンダン・ビーアン作が1曲という構成となっています。

アルバムに収録されている曲のすべてがこれぞザ・ポーグスといえるものに仕上がっています。

明るく楽しい曲調ですが歌詞はやさぐれていて、うらぶれた酔っ払いや貧しく底辺に生きる者たちの悲哀にあふれたものとなっています。

シングルとしてリリースされたボーイズ・フロム・カウンティ・ヘル(Boys From The County Hell)ダーク・ストリーツ・オブ・ロンドン(Dark Streets Of London)や、トランスメトロポリタン(Transmetropolitan)などが収録されています。

ラム酒、愛 そして鞭の響き(Rum Sodomy & The Lash) 1985年

セカンドアルバムである「ラム酒、愛 そして鞭の響きは」前作の流れを引き継いだものでありながら幅を広げたものとなっています。

プロデューサーはエルヴィス・コステロが務めています。

シングルとしてリリースされたブラウン・アイの男(A Pair Of Brown Eyes)サリー・マクレナン(Sally MacLennane)、イワン・マッコールのカバーであるダーティ・オールド・タウン(Dirty Old Town)やオーストラリアのフォークソングのカバーであるザ・バンド・プレイド・ワルティング・マチルダ(The Band Played Waltzing Matilda)など聴きどころ充分のアルバムです。

堕ちた天使(If I Should Fall Grace With God) 1988年

サードアルバムである「堕ちた天使」はザ・ポーグスの最高傑作と評されることの多い名盤です。

アルバム表題曲の堕ちた天使(If I Should Fall Grace With God)やアイルランドからアメリカへと渡っていった移民たちを歌ったセイリング~海を渡る幾千人(Thousands Are Sailing)、明るく楽しいフィエスタ(Fiesta)などいい曲がたくさん収録されています。

特にカースティー・マッコールがゲストとして参加したニューヨークの夢(Fairytale Of New York)は最高の名曲です。

自分は数あるクリスマスソングの中でも最高の曲であると思っています。

ちなみにカースティー・マッコールはダーティー・オールド・タウンの作者であるイワン・マッコールの娘です。

ザ・ダブリナーズと連名で発表してヒットしたアイリッシュ・ローバー(The Irish Rover)はボーナストラックとして収録されています。

ピース&ラヴ(Peace & Love) 1989年

4枚目となる「ピース&ラヴ」はさらに多様性をもったアルバムです。

個人的にはザ・ポーグスの中で一番好きなアルバムです。

ホワイト・シティ(White City)ミスティ・モーニング(Misty Morning, Albert Bridge)ダウン・オール・ザ・デイズ(Down All The Days)ローレライ(Lorelei)などいい曲が多数収録されていておすすめのアルバムです。

ヘルズ・ディッチ(Hell’s Ditch) 1990年

5作目である「ヘルズ・ディッチ」のプロデューサーはクラッシュのボーカル、ギターであったジョー・ストラマーが務めています。

音楽的にもさらに広がり持った印象があります。

サニーサイド・オブ・ストリート(The Sunnyside Of The Street)、タイを舞台にした日本語のタイトルのさようなら(Sayonara)、アルバム表題曲のヘルズ・ディッチ(Hell’s Ditch)、こちらもタイを舞台とした非常に美しい曲である夏の日のシャム(Summer In Siam)など素晴らしい曲が多数収録されています。

「ヘルズ・ディッチ」はボーナストラックが素晴らしいので、CDを購入されるのであればボーナストラックが収録されているものがおすすめです。

ザ・ポーグスは非常におすすめのバンドなので、是非とも聴いてみてほしいと思います!

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