さて、今回は2018年9月2日に後楽園ホールで行われたプロレスリングノア、方舟新章2018の感想、試合結果、そして観戦記になります!
プロレス、格闘技の聖地 後楽園ホールで観戦 会場を紹介
9月1日の丸藤正道20周年記念大会「飛翔」に続き連日のプロレス観戦となりました。
•「飛翔」に関しての記事はコチラです。
座席の紹介
自分が購入したのはB席という座席で、前売り4000円でした。
見た目はこのような感じでリングが近く、迫力は充分でした。
方角としては北側になります。後楽園ホールの正面は南側です。選手はポーズを決める時に南側を向きます。なので北側からは選手は背中を向けています。
上の写真でもわかる通り、調印式も南側を向いています。
南側の座席は背もたれがありますが、東西北の座席には背もたれがなく、クッション性もないので観戦しているとお尻が痛くなります。
この日の客入りは
この日は満員とはいかず、プロレスリングノアのホームページによると観客数は1026人ということでした。
5年ぶりの方舟新章ということでしたが、それほど話題性のある強いカードがなかったのでこの程度の観客動員に留まってしまったのは仕方のないことではないでしょうか。
会場内の紹介
後楽園ホールは5階にあります。
5階へは階段かエレベーターで向かうのですが、階段が見ものです。
5階まで壁一面に落書きがされています。
落書きの内容はほとんどがプロレスに関するものです。どこか90年代の空気を感じる内容が多い気がします。
これだけ落書きがされていますが、落書きは禁止行為です。
しかしこれは後楽園ホールの名物とも言えますので、いちど見る価値はあります。
開場の時間になるまでは階段で並んで待つことになります。会場に入場するとすぐにグッズ売り場となっています。
方舟新章2018 試合結果と感想
「方舟新章」が行われるのは2回目です。
1回目は2013年5月に小橋建太引退記念試合の翌日に行われました。
小橋建太の引退や秋山準たちが去ったプロレスリングノアの今後の方向や意思を感じさせる大会で、メインは当時GHCヘビー王者のKENTAが杉浦貴の挑戦を受けて激しい攻防の末にKENTAが勝利しました。
今回の「方舟新章」も丸藤正道20周年記念大会の翌日に行われたということで、期待していたのですがこれといって特別な展開はありませんでした。
「方舟新章2018」では全7試合が行われています。
この大会はファイティングTVサムライで放送されました。
熊野準 vs 稲村愛輝
稲村愛輝(よしき)デビュー戦です。稲村は8月5日にバトルロイヤルでプレデビューを飾っています。
ヘビー級の新人デビューということで稲村には大きな期待感があります。それは観客の大きな声援に表れていました。
相手はプロレスリングノア生え抜きの先輩である熊野準です。
稲村は果敢に攻め、いいところをたくさん見せてくれました。ドロップキックや回転エビ固め、ダイビングショルダーアタックなどダイナミックでした。
なにより気合が入っていて大きく声を出し、いい面構えをしていたのが印象に残りました。
結果は熊野が強さと余裕を見せ、逆エビ固めで勝利をおさめています。
稲村はこれから勝てない日々が続いていくのでしょうが、怪我に気をつけて成長していってほしいと思います!
小峠篤司、大原はじめ、岩崎孝樹 vs 諸橋晴也、田村和宏、宮脇純太
ガンバレ☆プロレスの岩崎孝樹、プロレスリングHEAT-UPの田村和宏が参戦しています。
岩崎と田村は初参戦となります。共にスピード感のある動きを見せましたが、小峠篤司の「小峠革命」の前に霞んでしまった感があります。
結果は小峠の革命マントスプラッシュを待ちきれなくなった大原はじめがムイビエンを決めて宮脇純太からギブアップを奪っています。
原田大輔、タダスケ、HAYATA、YO-HEY vs マイバッハ谷口、長井満也、コーディ・ホール、KAZUMA SAKAMOTO
フーリガンズとラーテルズの8人タッグマッチです。
ラーテルズはいい連携を見せましたが、体格で勝るフーリガンズに押し切られて最後はマイバッハ谷口がマイバッハボム・ツヴァイでタダスケから3カウントを奪っています。
試合後のマイクで長井満也が世代闘争に首を突っ込ませてもらうと宣言しています。
モハメド・ヨネ、クワイエット・ストーム、井上雅央 vs 潮崎豪、本田多聞、菊池毅
かつてバーニングとして共闘していた潮崎豪、本田多聞、菊池毅がタッグを組みました。
本田、菊池と井上雅央の攻防は懐かしいものがあります。
それにしても菊池毅のキャラクターは強烈です。作り物ではない本物のきわどさを感じます。
最後は潮崎が豪腕ラリアットで井上から3カウントを奪っています。
この試合で潮崎は本田多聞直伝の回転地獄五輪を見せましたが、今後も積極的に使っていってほしいと思います。
こういった往年の選手の技を受け継ぐ過程をみせてからそれを使っていくことがもっと増えていってほしいです。
そういった技の伝承もプロレスの醍醐味なのではないでしょうか。
丸藤正道、齋藤彰俊、佐野巧真 vs 拳王、清宮海斗、中嶋勝彦
この日の第1試合前に公開調印式を行ったGHCタッグ選手権試合の前哨戦です。
この日、要求していた丸藤正道とのシングルマッチが実現しなかった拳王は不満を丸藤にぶつけていきます。
そういった中で目を引いたのは先日の両国大会に引き続いて参戦した佐野巧真のファイトです。
中嶋勝彦に対して重たい蹴りを放ち、顔面へのローリングソバットを見せました。
十数年前に三沢光晴などとやり合ってた頃を思い出します。
しかし、その猛攻を耐えた中嶋が蹴りを倍返しして最後はヴァーティカルスパイクで佐野から3カウントを奪いました。
佐野はコンディションが良さそうなのでまた参戦してもらいたいところです。
試合後も拳王は丸藤を挑発、それに怒った丸藤が拳王を追いかけていってバックステージで乱闘となりました。
GHCジュニアヘビー級タッグ選手権 王者 Hi69、田中稔 vs 日高郁人、菅原拓也
グローバルジュニアタッグリーグ公式戦でHi69、田中稔組に勝利した日高郁人、菅原拓也のZERO1タッグがGHCジュニアヘビータイトルに挑戦です。
それぞれに持ち味を出して見どころを作りましたが思っていた以上の展開はなく、最後は田中稔が菅原拓也をレッグバーで固めたところにHi69がストゥーカスプラッシュを決めて3カウントを奪って3度目の防衛に成功しています。
試合後に田村和宏が挑戦を表明、パートナーはこれから探すそうです。
そして、次期シリーズにジュニアリーグに臨む選手が集結、この日出場が発表された宮脇の威勢のいいマイクの後に原田大輔が「今も昔もノアのジュニアが最強だということを鈴木鼓太郎に分らせよう」と言って場を締めました。
十数年前に丸藤が獣神サンダー・ライガーに向かって「ノアのジュニアは最強です」と言ったときにライガーの横にいて、今回「今のノアジュニアは最弱」と鈴木鼓太郎に言われた時に所属ではありませんが言われる立場にいた田中稔には何か因果を感じます。
GHCヘビー級選手権 王者 杉浦貴 vs マサ北宮
杉浦貴5度目の防衛戦の相手はマサ北宮です。
北宮はニークラッシャーなどで杉浦の足を攻めていきます。終盤これが効果を発揮して監獄固めで杉浦を苦しめます。
しかし、要所で杉浦の反撃にあって攻めきることができません。ペースを杉浦に握られそうになりますが、そこから持ち前の粘りを北宮は見せます。
オリンピック予選スラムを耐えてサイトースープレックス3連打で北宮の勝利が見えましたが、とどめのサイトースープレックスをフロントネックロックで切り返されて北宮はギブアップ。杉浦の防衛成功となりました。
北宮はあと1つ2つフィニッシュの技を増やしてもいいのではと思いました。
試合後には中嶋勝彦が挑戦を表明し、10月4日の後楽園ホールでのタイトルマッチが決定しています。あとこの日はジュニアリーグの優勝決定戦も行われます。
2日前のTAKAYAMANIA、1日前の両国大会、そしてこの日と3日間にわたって強さとタフさを見せつけた杉浦には脱帽です!
プロレスリングノア「方舟新章2018」を観戦して
「方舟新章2018」を後楽園ホールで観戦しましたが、非常に満足することができました!
出口では稲村選手と小峠選手がお菓子のソフトサラダを配り、お客さん全員と握手を交わしていました。
また機会があれば後楽園ホールに訪れてプロレスリングノアを観戦したいと思っております。
そして近い将来、後楽園ホールが満員になる事が当たり前になっていくことを願っています!
ファイティングTVサムライはスカパー!で視聴することができます。
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