さて、今回はプロレスリングノアのレスラーである小川良成を紹介した記事になります!
この記事は、小川良成の得意技やベストバウトを紹介した内容となっています。
プロレスリングノアのテクニシャン 小川良成とは
小川良成は1966年茨城県生まれです。
1983年に全日本プロレスに入門し、天龍源一郎の付き人を務めます。
その後天龍同盟の一員として活躍していきますが、天龍源一郎が全日本プロレスを離脱してからは鶴田軍に加わりました。
空中殺法はほとんどないものの、テクニックを駆使したファイトスタイルで全日本プロレスのジュニア戦線で活躍しました。
1998年には当時開発された四の字ジャックナイフ固めでタッグマッチでありながらヘビー級の秋山準からフォールを奪います。
当時の全日本プロレスではジュニアの選手がヘビーの選手からフォールを奪うということほとんどあり得ないことで、大番狂わせといえるものです。
その流れから三沢光晴の正タッグパートナーに抜擢されて世界タッグ王座を獲得する活躍をみせます。
2000年にプロレスリングノアに移籍した後も三沢光晴とのタッグを継続させてGHCタッグ王座を獲得しました。
2002年には秋山準を破ってGHCヘビー王座を獲得しています。
今でこそ珍しくありませんが、ジュニアの選手がヘビーの選手を破ってチャンピオンになるというのは小川良成が先駆けです。
GHCジュニアタッグ、そして2020年に53才にしてGHCジュニア王座を獲得してGHC4大タイトル獲得を達成しています。
近年は新日本プロレスでザック・セイバーJr.が活躍してクラシカルなテクニックのプロレスが注目されていますが、小川良成はそういったテクニックの最高峰のレスラーであると自分は思っています。
ザック・セイバーJr.は以前プロレスリングノアで小川良成と組んでGHCジュニアタッグ王座を獲得しています。
そういった点からもザック・セイバーJr.のテクニックの一端は小川良成から学んだものであると言えるでしょう。
小川良成のプロレスは一見すると地味ですが、じっくり見ると奥深くて唸ってしまうような技術を味わうことができます。
小川良成の得意技は
全日本プロレス時代からフィニッシュホールドとして使用していたのはバックドロップホールドです。片足を抱え込んだ形でホールドするのが特徴です。
バックドロップホールドは近年あまり使用しなくなりましたが、バックドロップは要所で使用しています。
丸め込みも得意で、様々なパターン、タイミングで相手を丸め込むことができます。
最近はあまり使用しませんが、かつて秋山準から3カウントを奪った四の字ジャックナイフ固めはフィニッシュホールドのひとつでした。
腕攻めや足攻め、首攻めなどといった一点集中攻撃は様々なバリエーションを持っていて、このあたりが小川良成の職人技を見ることのできる部分です。
チンクラッシャーやフットスタンプ、自身の左足をキャッチさせてからの延髄斬りは20年以上にわたって使い続けています。
全日本プロレス時代から技も見た目もほとんど変わらず、ここまで一貫してるレスラーも珍しいです。
小川良成のベストバウトは
自分の印象に残っているのは1998年の秋山準とのシングルマッチです。この試合は日本武道館で観戦しました。
秋山準からタッグマッチでフォールを奪い、その流れで組まれたシングルマッチだったのですが小川良成への期待感と歓声で会場の日本武道館が揺れていました。
この時まで小川良成には地味な印象しかありませんでしたが、高い技術とプロレスラーとしての高いポテンシャルに気付いたのはこの時でしたし、同じような感想を抱いたファンの方も多いと思います。
試合後にリングに駆けつけてタッグを結成する三沢光晴へのメッセージともとれるタイガードライバーを繰り出しましたが、かなり見事で綺麗なタイガードライバーだった記憶があります。
小川良成はもう50才を過ぎていますが、2020年1月にGHCジュニア王座を獲得しました。
その王座を獲得したHAYATAとの試合や、防衛戦での原田大輔や鈴木鼓太郎との試合は小川良成のテクニックと奥深さを感じることができます。
2019年3月の丸藤正道とのシングルマッチも両者のテクニックを存分に味わえる試合です。
以前、秋山準がこのようなツイートをしていました。
プロレスは正直、試合でみなさんに観せてるのは6〜10だと思います。それで成立するんだと思います。
ですが、1〜5を持ってると持ってないのは全く違うと思います。まあ、それを説明しろと言われたら文章では難しいですが…
— 秋山準[Jun Akiyama] (@jun0917start) April 12, 2020
自分なりの解釈で恐縮ですが、小川良成のプロレスは秋山準の言う1~5の部分だけで構築しただけでも観客を魅了することのできる素晴らしいものであると思っています。
日テレジータスでは過去の全日本プロレスやプロレスリングノアの試合を観ることができます。
皆様も是非、小川良成のプロレスをじっくり観てみてはいかがでしょうか!
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