さて、今回はレッド・ツェッペリン(Led Zeppelin)の名盤アルバム、名曲を紹介した記事になります!
この記事は、レッド・ツェッペリンというバンドの紹介、そのアルバムや名曲を紹介した内容となっています。
- 最強のロックバンド レッド・ツェッペリン(Led Zeppelin)とは
- レッド・ツェッペリンの名盤アルバム、名曲を紹介
- レッド・ツェッペリン(Led Zeppelin) 1969年
- レッド・ツェッペリンⅡ(Led Zeppelin Ⅱ) 1969年
- レッド・ツェッペリンⅢ(Led Zeppelin Ⅲ) 1970年
- レッド・ツェッペリンⅣ(Led Zeppelin Ⅳ) 1971年
- 聖なる館(Houses Of The Holy) 1973年
- フィジカル・グラフィティ(Physical Graffiti) 1975年
- プレゼンス(Presence) 1976年
- 永遠の詩”狂熱のライヴ”(The Song Remains The Same) 1976年
- イン・スルー・ジ・アウト・ドア(In Through The Out Door) 1979年
- コーダ”最終楽章”(Coda) 1982年
- BBCライヴ(BBC Sessions) 1997年
- 伝説のライヴ(How The West Was Won) 2003年
最強のロックバンド レッド・ツェッペリン(Led Zeppelin)とは
レッド・ツェッペリン(Led Zeppelin)は1968年に結成されました。
1970年に解散したビートルズ(The Beatles)に代わってイギリスのロックシーンの主役として活躍しました。
ハードなサウンドでの演奏は後のハードロックに多大な影響を及ぼしています。
一方、アコースティックでの楽曲も得意で、名曲をたくさん残しています。このことから幅広い音楽性を持ったバンドであると言えるでしょう。
レッド・ツェッペリンというバンド名は、ザ・フー(The Who)のドラマーであったキース・ムーンがよく口にしていたlead balloon(鉛の気球)をもじったものであると言われています。
1980年にドラムのジョン・ボーナムの急死を受けて解散しましたが、残ったメンバーにジョン・ボーナムの息子であるジェイソン・ボーナムを加えた形でたびたび再結成ライヴを行っています。
レッド・ツェッペリンのメンバー
- ロバート・プラント(ボーカル)
- ジミー・ペイジ(ギター)
- ジョン・ポール・ジョーンズ(ベース)
- ジョン・ボーナム(ドラムス)
ジミー・ペイジは、エリック・クラプトン、ジェフ・ベックが在籍していたヤードバーズのギタリストとして活躍、ヤードバーズが空中分解してしまった後にロバート・プラント、ジョン・ポール・ジョーンズ、ジョン・ボーナムがバンドに加入してレッド・ツェッペリンのメンバーが揃います。
活動初期はニュー・ヤードバーズという名義で活動していました。
ジミー・ペイジは印象的なギターリフを生み出す能力に長けているだけでなく、あらゆる発想でのギタープレイの多いギタリストです。
変則チューニングや、弓を使ったボウイング奏法などもジミー・ペイジ得意の奏法です。
ギブソン レスポールのイメージが強いですが、アコースティックギターでの演奏も素晴らしいです。
プロデューサーも担当しており、レッド・ツェッペリンのリーダーであり主導的な存在と言えるでしょう。
ロバート・プラントは高音から低音まで幅広い音域で歌いこなす卓越したヴォーカリストです。
レッド・ツェッペリンの楽曲の歌詞を担当し、様々な民族音楽に造詣が深い事でも知られています。
ジョン・ポール・ジョーンズはベースの腕前もさることながら、キーボードなどの演奏もこなすマルチプレイヤーです。
ジミー・ペイジのギターとジョン・ボーナムのドラムをベースで繋ぐ重要な役割を担っています。
ジョン・ボーナムは独特なリズム感とパワフルなドラムで、圧倒的な存在感を持っています。
最も偉大なドラマーというようなランキングで1位に選ばれることの多い最高峰のドラマーです。
1980年に多量のアルコール摂取で就寝中に吐瀉物を喉に詰まらせての窒息という事故で急死、それを受けてバンドは解散してしまいます。
卓越した技量を持ったそれぞれのメンバー同士が見事に噛み合ったレッド・ツェッペリンは最強のロックバンドと呼ぶにふさわしい存在です。
一人欠けてしまったことで解散という選択となったのも当然の結果であると思いますし、そこにレッド・ツェッペリンというバンドの一貫した姿勢というものを感じます。
レッド・ツェッペリンの名盤アルバム、名曲を紹介
では、レッド・ツェッペリンのアルバム、それに収録された代表曲などをリリース順に紹介していきます。
レッド・ツェッペリン(Led Zeppelin) 1969年
レッド・ツェッペリンはジミー・ペイジとジョン・ポール・ジョーンズが自ら出資して制作されたアルバムです。当時、このような制作方法は珍しかったそうです。
アコースティックサウンドをうまく取り入れたゴナ・リーヴ・ユー(Babe I’m Gonna Leave You)、ハードロックと呼ぶにふさわしいコミュニケイション・ブレイクダウン(Communication Breakdown)などレッド・ツェッペリンらしい曲が収録されています。
ライヴでの重要なレパートリーである幻惑されて(Dazed And Confused)も収録されています。この曲はもともとアメリカのフォークシンガーであるジェイク・ホルムズの同名曲を基にして作られた曲です。
ジミー・ペイジはヤードバーズの頃からこの曲を演奏しており、その時からボウイング奏法を導入しています。
他にもグッド・タイムズ・バッド・タイムズ(Good Times Bad Times)や時が来たりて(Your Time Is Gonna Come)など聴き逃せない良い曲が収録されています。
ファーストアルバムでありながら完成度が高く、レッド・ツェッペリンというバンドの形が見事にあらわれた名盤です。
レッド・ツェッペリンⅡ(Led Zeppelin Ⅱ) 1969年
ファーストアルバムから僅か9か月間という期間でレッド・ツェッペリンⅡは発表されました。
ツアーをやりながらレコーディングされていったようで、それを知ると勢いというものを感じる気がします。
セールスも好調で、ビートルズのアビイ・ロードに代わって首位になりました。ビートルズからレッド・ツェッペリンへと時代が変わっていった瞬間ともいえるでしょう。
初期の代表曲である胸いっぱいの愛を(Whole Lotta Love)や、ハートブレイカー(Heartbreaker)、美しい曲調のサンキュー(Thank You)、ジョン・ボーナムのドラムソロが印象的なインストゥルメンタル曲のモビー・ディック(Moby Dick)などが収録されています。
レッド・ツェッペリンⅢ(Led Zeppelin Ⅲ) 1970年
レッド・ツェッペリンⅢは前の2作に比べてアコースティックサウンドが中心となったアルバムです。特にアナログ盤でいうB面はアコースティック色が強くなっています。
当時のファンはハードな作品を期待していたために低い評価が多かったようですが、今聴いてみるとなかなかいい作品だと思います。
プロレスラーのブルーザー・ブロディの入場テーマでお馴染みの移民の歌(Immigrant Song)や、美しい曲のタンジェリン(Tangerine)、ジミー・ペイジとロバート・プラントが休暇で訪れたウェールズのブロン・イ・アーをテーマにしたスノウドニアの小屋(Bron-Y-Aur Stomp)などが収録されています。
レッド・ツェッペリンⅣ(Led Zeppelin Ⅳ) 1971年
レッド・ツェッペリンⅣには正式なアルバムタイトルというものは無く、ジャケットにもバンド名や曲名の記載はありません。
これはジミー・ペイジの純粋に音楽で勝負したいという姿勢を示したものであるそうです。
このアルバムは猛烈なセールスを記録しており、全世界で3000万枚以上の売り上げを記録しています。
ハードな面とアコースティックの面が見事に結合した名盤で、天国への階段(Stairway To Heaven)はそれが具現化したレッド・ツェッペリンの到達点ともいえる名曲です。
ハードなレッド・ツェッペリンの有名曲であるブラック・ドッグ(Black Dog)やロックン・ロール(Rock And Roll)、アコースティックのカリフォルニア(Going California)、重たいリズムが印象的なレヴィー・ブレイクス(When The Levee Breaks)などが収録されています。
限りなき戦い(The Battle Of Evermore)ではフォークシンガーのサンディ・デニーがボーカルとして参加しています。ロバート・プラントの声が高いので女性ボーカルが参加しても印象は薄いです。
・ロックン・ロールのライヴ映像です。
聖なる館(Houses Of The Holy) 1973年
聖なる館はこれまでにないレッド・ツェッペリンを味わえるアルバムで、多様性に富んだ面白い作品です。
爽快感のある永遠の詩(The Song Remains The Same)、スケールの大きな名曲であるレイン・ソング(The Rain Song)、アコースティックを上手くつかった丘のむこうに(Over The Hills And Far Away)、ファンク調のクランジ(The Crunge)、レゲエ調のディジャ・メイク・ハー(D’yer Mak’er)、重厚なリフが印象的なオーシャン(The Ocean)など聴きどころの多い名盤です。
有名曲は少ないかもしれませんが、聖なる館からのアルバムがレッド・ツェッペリンの真髄であると自分は思っていまし、聴くべきものであると思っています。
フィジカル・グラフィティ(Physical Graffiti) 1975年
フィジカル・グラフィティはレッド・ツェッペリン初の2枚組です。
レッド・ツェッペリンⅢ、Ⅳ、聖なる館の時のアウトテイクも収録されています。アウトテイクと言ってもかなり完成度の高いものとなっています。
聖なる館(Houses Of The Holy)はあえて前作に入れないという予定だったそうです。前作のアウトテイクはこのアルバムに非常に馴染んでいます。
Disc1は非常に完成度が高く、いい曲が詰まっています。Disc2はレッド・ツェッペリンⅢ、Ⅳのアウトテイクを含み、穏やかな曲が多い印象です。
死にかけて(In My Time Of Dying)はブラインド・ウィリー・ジョンソンの曲を基に作られていて、ボブ・ディランもファーストアルバムでカバーしています。
ジョン・ポール・ジョーンズのキーボードが印象的なトランプルド・アンダー・フット(Trampled Under Foot)やイン・ザ・ライト(In The Light)、名曲であるカシミール(Kashmir)などが収録されています。
フィジカル・グラフィティは個人的にも好きなアルバムで、自分はレッド・ツェッペリンの最高傑作であると思っています。
プレゼンス(Presence) 1976年
プレゼンスは1975年にロバート・プラントが休暇中のギリシャで交通事故を起こして大怪我を負うなどした逼迫した状況の中で作られたアルバムです。
短期間で集中して制作されたためにたくさんの苦労があったようで、ジミー・ペイジは非常に思い入れのあるアルバムのようです。
ちなみに裏ジャケットの少女は聖なる館のジャケットと同じ人物だそうです。
全体的にハードなサウンドでの仕上がりとなっています。レッド・ツェッペリンの代表的な名曲であるアキレス最後の戦い(Achilles Last Stand)が収録されていますが、苦しい状況でアルバム制作をするレッド・ツェッペリンの姿を投影しているような気がしてきます。
好きな人も多いアルバムですが、自分としてはそれぞれの曲の印象が薄い感じがあります。
永遠の詩”狂熱のライヴ”(The Song Remains The Same) 1976年
永遠の詩”狂熱のライヴ”は1973年7月27日から29日にかけてアメリカ、ニューヨークのマディソン・スクエア・ガーデンで行われたライヴを収録した映画、レッド・ツェッペリン狂熱のライヴのサウンドトラックです。
映画とサウンドトラックでは収録されているテイクが違っているものもあるようです。
2007年盤には未収録だった曲を追加した最強盤がリリースされています。ここでは最強盤の曲目で紹介していきます。
ライヴが行われたのは聖なる館のリリース後だったので、曲目もそれまでのアルバムからということになっています。
それまでの代表的な曲が収録されていますが、ロバート・プラントのボーカルのキーは低いものとなっています。
幻惑されてや胸いっぱいの愛をなどライヴでは長尺になる曲の演奏はかなり聴きごたえのあるものとなっています。
聖なる館からの曲である、永遠の詩、レイン・ソング、オーシャンの3連発はこのアルバムのハイライトであると個人的に思っています。
イン・スルー・ジ・アウト・ドア(In Through The Out Door) 1979年
イン・スルー・ジ・アウト・ドアは実質的にレッド・ツェッペリンのラストアルバムです。
ジョン・ポール・ジョーンズの功績が大きいアルバムで、彼のシンセサイザーが大きな割合を占めた曲が多数収録されています。
サンバ調のフール・イン・ザ・レイン(Fool In The Rain)やカントリー調のホット・ドッグ(Hot Dog)、ニューウェーヴ的なケラウズランブラ(Carouselambra)などバラエティーに富んだ曲がたくさん収録されています。
聖なる館のように面白いアルバムで、自分は好きな作品です。もしこの後レッド・ツェッペリンが解散することが無ければどのようなアルバムが作られていたのかという事を考えさせられます。
コーダ”最終楽章”(Coda) 1982年
1980年のジョン・ボーナムが急逝してレッド・ツェッペリンは解散、1982年に未発表曲を集めた内容のアルバムが発売されます。それがコーダ”最終楽章”です。
1970年からイン・スルー・ジ・アウト・ドアのアウトテイクまで収録されています。アウトテイクといえどもさすがの仕上がりで、いい曲がたくさん収録されています。
1976年にジョン・ボーナムが録音したドラムにジミー・ペイジが後処理を施したモントルーのボンゾ(Bonzo’s Montreux)やイン・スルー・ジ・アウト・ドアのアウトテイクであるウェアリング・アンド・ティアリング(Wearring And Tearring)などが収録されています。
BBCライヴ(BBC Sessions) 1997年
BBCライヴはBBCのラジオ番組用のライヴを収録したものです。
2016年のリマスター版では9曲追加され、3枚組となっています。ここでは3枚組のものを紹介していきます。
1969~71年の期間における6回のセッションを収録したものとなっています。アルバムでいうとファーストからレッド・ツェッペリンⅣまでの楽曲が収録されています。
セッション1~5は1969年、セッション6は1971年に行われたものです。
大雑把に分けると活動初期のライヴとレッド・ツェッペリンⅣ発売前のライヴといった感じです。
コミュニケイション・ブレイクダウンが5テイクなど同じ曲が何テイクも入っているので比較して楽しむことができます。
発表前のブラック・ドッグや天国への階段のライヴを聴けるのも貴重です。このライヴにおけるサンキューなどは素晴らしい演奏だと思います。
基本的にマニア向けのアルバムであると思います。
伝説のライヴ(How The West Was Won) 2003年
伝説のライヴは1972年のツアーのLAフォーラムとロングビーチアリーナでのライヴを編集したものです。
このアルバムに収録されているテイクは本当に素晴らしく、ベストテイクと言っていいものだと思うので大変おすすめです。
レッド・ツェッペリンⅣまでの代表曲が網羅された曲目となっています。
自分は初めて買ったレッド・ツェッペリンのアルバムがこれだったので、スタジオ盤のテイクが物足りなく感じてしまうことになってしまいました。
スタジオ盤を聴いてからこのアルバムを聴いたほうがより楽しめるのではないかと思います。
さて、ここまでレッド・ツェッペリンのアルバムを紹介してきましたがいかがでしたでしょうか。
手っ取り早く代表曲を聴いてみたいという方にはベスト盤であるマザー・シップがおすすめです。
Youtubeの動画でレッド・ツェッペリンのギターフレーズを紹介していますので、ギターが好きな方は是非ご覧になってみて下さい!
・レッド・ツェッペリンのギターリフを紹介した記事はコチラです。
・他のロック紹介の記事はコチラです。
コメント