さて、今回はボブ・ディラン(Bob Dylan)の2023年来日東京公演についての記事になります!
この記事は、ボブ・ディランの2023年来日東京公演の会場、セットリスト、実際にライヴを観た感想といった内容となっています。
ボブ・ディラン 2023年の東京公演の会場は東京ガーデンシアター
ボブ・ディランの来日公演はツアーとしては2016年以来ですが、2018年にフジロックフェスティバルに出演しているので約5年ぶりになります。
2023年4月6、7、8日は大阪フェスティバルホール、11、12、14、15、16日は東京ガーデンシアター、18、19、20日は名古屋愛知県芸術劇場というスケジュールとなっています。
2020年の春に来日公演が予定されていて、自分もチケットを取ったのですが新型コロナウイルスの影響で来日が中止されました。ちょうどその時は非常事態宣言で何もかもがストップした頃です。
高齢(2023年の時点で81歳)ということもあってもうライヴを観ることができないかもしれないと思っていましたが、今回来日するということで非常に嬉しかったです。
自分は2010年に2回、2014年に1回、2016年に2回、ボブ・ディランのライヴを観ています。
会場は2010年はZEPP TOKYO、2014年はZepp DiverCity、2016年は東京オーチャードホールでした。
2010年のZEPP TOKYOではかなりの近距離でボブ・ディランを観て感動しました。
自分は12日の東京公演に行ったのですが、会場である東京ガーデンシアターは2020年6月にできた新しい会場で自分は初めて訪れました。
日本武道館と同程度の大会場で収容人数は最大8000人ということですが、日本武道館よりは小さいだろうという印象です。
しかしながら劇場型イベントホールなので見やすく、音楽鑑賞に適した造りであると思います。
グッズ売り場は入場口とは別のルートになっていて、自分は会場の18時過ぎにグッズ売り場に入りましたが、帽子などは売り切れとなっていたのでグッズ購入を考えている方は早めに行ったほうがいいでしょう。
グッズ売り場はこのような感じです。
自分はTシャツを2枚購入しました。
右の黒いほうは裏に今回のジャパンツアーの会場名が入っています。
Tシャツは5500円でなかなか高価です。ただ前回までのTシャツより素材はしっかりしています。サイズ感は普通です。
入場口に行くとスマートフォンをロック付きのポーチに入れなければならず、会場内では一切スマートフォンを見ることはできません。
終演後に出口でロックを解除してもらってポーチを返すという手順になっています。
あとオペラグラスなどの双眼鏡も持込み禁止なので注意が必要です。
自分は21000円でA席を購入していたのですが、チケットがそれほど売れていなかったようで、入場口で26000円のS席に振替となりました。
しかしながらアリーナから2段上の座席でステージからは結構距離はありました。位置はほぼ正面だったので見下ろす感じでステージを広く見れたので悪くはなかったです。
両サイドの座席にはお客を入れないというようになっていました。
この会場の座席はちょっと分かりにくいので、会場スタッフに聞いたほうが確実だと思います。
会場の音としては悪くないと思ったので、今後多く利用される会場なのではないでしょうか。
ボブ・ディラン 2023年来日東京公演のセットリストとライヴを観た感想
今回のボブ・ディランのツアーは”Rough And Rowdy Ways” World Wide Tour 2021-2024ということで、2020年にリリースされたラフ&ロウディ・ウェイズのツアーとなっています。
ラフ&ロウディ・ウェイズはかなり渋く聴きごたえのあるアルバムでした。
ラフ&ロウディ・ウェイズを紹介した記事はコチラです。
ラフ&ロウディ・ウェイズのツアーということでセットリストもこのアルバムの曲が多くを占めていました。
セットリストは以下の通りです。
1.川の流れを見つめて(Watching the River Flow) グレーテスト・ヒット第2集収録
2.我が道を行く(Most Likely You Go Your Way and I’ll Go Mine) ブロンド・オン・ブロンド収録
3.アイ・コンテイン・マルチチュード(I Contain Multitudes) ラフ&ロウディ・ウェイズ収録
4.偽預言者(False Prophet) ラフ&ロウディ・ウェイズ収録
5.マスターピース(When I Paint My Masterpiece) グレーテスト・ヒット第2集収録
6.ブラック・ライダー(Black Rider) ラフ&ロウディ・ウェイズ収録
7.マイ・オウン・ヴァージョン・オブ・ユー(My Own Version of You) ラフ&ロウディ・ウェイズ収録
8.アイル・ビー・ユア・ベイビー・トゥナイト(I’ll Be Your Baby Tonight) ジョン・ウェズリー・ハーディング収録
9.クロッシング・ザ・ルビコン(Crossing The Rubicon) ラフ&ロウディ・ウェイズ収録
10.トゥ・ビー・アローン・ウィズ・ユー(To Be Alone With You) ナッシュヴィル・スカイライン収録
11.キー・ウェスト(Key West) ラフ&ロウディ・ウェイズ収録
12.ガッタ・サーヴ・サムバディ(Gotta Serve Somebody) スロー・トレイン・カミング収録
13.あなたに我が身を(I’ve Made Up My Mind to Give Myself to You) ラフ&ロウディ・ウェイズ収録
14.トラッキン(Truckin’) グレイトフル・デッドのカバー
15.マザー・オブ・ミューズ(Mother Of Muse) ラフ&ロウディ・ウェイズ収録
16.グッバイ・ジミー・リード(Goodbye Jimmy Reed) ラフ&ロウディ・ウェイズ収録
17.エヴリィ・グレイン・オブ・サンド(Every Grain of Sand) ショット・オブ・ラヴ収録
2010年のツアーでは毎日セットリストが変わっていましたが、その後はツアーごとに同じセットリストで今回も基本的にそうなっていたようですが、自分が行った12日はザット・オールド・ブラック・マジック(That Old Black Magic)をやらずにグレイトフル・デッドの曲であるトラッキン(Truckin’)を演奏しました。この曲は初公開だったようで、自分は何の曲か分からずに聴いていたのですが会場は一段と盛り上がっていました。
メンバーはボブ・ブリット(ギター)、ダグ・ランシオ(ギター)、トニー・ガーニエ(ベース)、ジェリー・ペンテコスト(ドラム)、ドニー・ヘロン(ヴァイオリン、ペダルスティール等)です。
メンバーはボブ・ディランを取り囲むような近い位置で上質な演奏をしていました。本場のロックバンドとはこういう事なのかとボブ・ディランのライヴを観ると毎回そう思います。
ブロンド・オン・ブロンド収録の我が道を行く(Most Likely You Go Your Way and I’ll Go Mine)などはカッコ良かったです。個人的にはこの時代の曲をもっと聴きたかったです。
それにしても81歳のボブ・ディランの歌は非常に素晴らしかったです。衰えるどころか進化しているのではないかと思うぐらいで、別次元のものを観たという気持ちでした。
ハーモニカを聴くことができなかったのは残念でしたが、それでもとにかくいいものを観たという充実感がありました。
すべての曲を演奏した後、何の言葉もなく仁王立ちしたボブ・ディラン。それでステージが暗転した光景がこの目に焼き付いています。
この後も日本公演が続きますが、この記事がこれからボブ・ディランを観に行くという方の参考になれば幸いです!
・シャドウ・キングダムを紹介した記事はコチラです。
・ボブ・ディランのアルバムを紹介した記事はコチラです。
・2023年のエリック・クラプトンの来日公演についての記事はコチラです。
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