さて、今回はエレキギター初心者が覚えるべきコードとその仕組みを紹介した記事になります!
この記事はギターコードの説明と、メジャー、マイナー、セブンス、マイナーセブンス、メジャーセブンスの仕組みと押さえ方を紹介した内容となっています。
ギターコードとは
エレキギターやアコースティックギターを初めて手にしたら、まずはコードを覚える必要があります。
コードを覚えることで簡潔にではありますが曲を演奏できるようになります。
コードというものは3つ以上の音が重なったもので、日本語だと和音といいます。
それぞれのコードにはCやDなどアルファベットで名前が付いていますが、それで音の構成が示されています。
Cコードであるならば一番低い音がCで、それがルート音となります。このルート音というものは意識する必要性があるので覚えておきましょう。
Cというのはドレミファソラシドでいうとドの音になります。
ちなみに、馴染み深いドレミファソラシドというのはイタリア語で、ギターでは基本的に英語表記のCDEFGABC(Cからド)が用いられます。
ギター初心者が覚えるべきコードは
コードというものはかなり沢山の種類がありますが、まずは基本的なメジャーコードを覚える必要があります。
メジャーコードはほとんどの曲で用いられていると言ってもいいでしょう。
アルファベット1文字で表記されているものがメジャーコードです。
メジャーコードを覚えることで、法則性を持って他の種類のコードを覚えることができます。
では、まずメジャーコードの説明と紹介、そしてマイナーコード、セブンスコード、マイナーセブンスコード、メジャーセブンスコードを紹介していきます。
メジャーコードの仕組みと押さえ方
メジャーコードは基本的でポピュラーなコードで、明るい響きをもっています。
日本語だと長三和音といい、1度(ルート音)、長3度、5度の3つの音で構成されています。
長3度の音がメジャーコードの肝で、この音が明るい響きをもたらしています。
度数というのは音と音の離れる距離を示しています。
1度と長3度の間には3つ、長3度と5度の間には2つの音を挟んでいます。
こういった度数を覚えていくのも大事ですが、ギターは押さえる形でコードを覚えていけばいいと思います。
まずはメジャーコードの形を丸覚えして、それから少しずつ音の構成を覚えていけばいいのではないでしょうか。
覚えるべきメジャーコードはC、D、E、F、G、A、Bの7つです。
メジャーコードはどれから覚えてもいいですが、この記事では開放弦を使ったオープンコードから紹介していきます。
オープンコードはC、D、E、G、Aの5つです。
まずは6弦の開放弦がルート音となるEコードから紹介していきます。
Eコード
Eコードはルート音、1度がE、長3度がG#、5度がBの音で構成されています。
Eがミ、G#がソ#、Bがシです。
6弦の開放弦Eがルート音になるのがポイントです。
コードフォームはこのようになっています。
3弦の1フレットを人差し指、5弦の2フレットを中指、4弦の2フレットを薬指で押さえ、6弦全てを鳴らします。
比較的押さえやすいコードです。
Aコード
Aコードは5弦の開放弦Aがルート音になっています。
ルート音、1度がA、長3度がC#、5度がEです。
Aがラ、C#がド#、Eがミです。
コードフォームはこのようになっています。
4弦の2フレットを人差し指、3弦の2フレットを中指、2弦の2フレットを薬指で押さえるのが一般的ですが、自分は中指、薬指、小指で押さえています。個人的にそのほうが何かと運指がしやすいです。
その他にも人差し指で4~2弦をいっぺんに押さえるフォームも有効的です。1弦のところは少し浮かして音が鳴るようにします。
6弦の開放であるEの音もAコードの構成音に含まれていますが、鳴らさないのが普通です。
Dコード
Dコードは4弦の開放弦Dがルート音となっています。
ルート音、1度がD、長3度がF#、5度がAです。
Dがレ、F#がファ#、Aがラです。
コードフォームはこのようになっています。
3弦の2フレットを人差し指、2弦の3フレットを薬指、1弦の2フレットを中指で押さえ、開放の4弦から鳴らします。
押さえやすく、いい響きをもったコードです。
5弦の開放のAの音もDコードの構成音に含まれていますが、鳴らさないのが普通です。
Gコード
Gコードはルート音、1度がG、長3度がB、5度がDとなっています。
Gがソ、Bがシ、Dがレです。
Gコードのルート音は6弦の3フレットとなって開放弦ではありません。
コードフォームはこのようになっています。
6弦の3フレットを中指、5弦の2フレットを人差し指、1弦の3フレットを薬指で押さえるか、6弦の3フレットを薬指、5弦の2フレットを中指、1弦の3フレットを小指で押さえます。
自分は後者のほうが運指しやすいと感じています。
このフォームに2弦の3フレットを追加して押さえるフォームもあります。
高音弦でBの音がDの音になるので、少し印象が変わります。
Cコード
Cコードはルート音、1度がC、長3度がE、5度がGとなっています。
Cがド、Eがミ、Gがソです。
教則本などで初めにCコードが出てくることが多いですが、Cがドの音だから初めに紹介されるのでしょう。
ルート音は5弦の2フレットです。
コードフォームはこのようになっています。
5弦の3フレットを薬指、4弦の2フレットを中指、2弦の1フレットを人差し指で押さえます。
2弦1フレットの人差し指は爪を切っていないとちゃんと押さえることができなかったりするので、爪はしっかり切っておきましょう。
6弦開放のEの音はCコードの構成音に含まれていますが、鳴らさないのが普通です。
1弦の3フレットを追加して押さえるフォームもあり、Eの音がGになります。
Fコード
Fコードはルート音、1度がF、長3度がA、5度がCとなっています。
Fがファ、Aがラ、Cがドです。
ルート音は6弦の1フレットです。
コードフォームはこのようになっています。
FコードはEコードをそのまま1フレットずらした形となっています。
Eコードは1弦、2弦、6弦が開放弦となっていますが、Fコードになるとその3本の弦を人差し指で押さえなければなりません。
開放弦というのは0フレットをナットが押さえてくれているという考え方を持っておくと色々理解しやすくなるので、覚えておきましょう。
人差し指でナットの代わりをしなければならないのですが、ひとつの指で全ての弦、もしくは複数の弦を押さえることをセーハやバレーといいます。これが初心者には難しく、それがFコードが難関のコードとされている大きな要因です。
5弦の3フレットを薬指、4弦の3フレットを小指、3弦の2フレットを中指で押さえてEコードを押さえていた指をひとつずつずらします。そして空いた人差し指で1フレットをセーハします。
このとき人差し指で押さえなければならないのは1、2、6弦なので、その弦は意識しましょう。
難しいとは言われていますが、何度も練習して慣れてしまえばそこまで難しいものでもありません。
個人的には前述した順序で押さえれば、うまくいきやすいと感じています。
ちなみに1、2弦を人差し指、6弦を親指で押さえるという方法もあります。
Bコード
Bコードはルート音、1度がB、長3度がD#、5度がF#となっています。
Bがシ、D#がレ#、F#がファ#です。
ルート音は5弦の2フレットです。
コードフォームはこのようになっています。
BコードはAコードのフォームを2フレットずらしたものとなっています。
Fコードと同じく2フレットを人差し指でセーハする必要があります。
4弦4フレットを中指、3弦4フレットを薬指、2弦4フレットを小指で押さえ、2フレットの5弦から1弦までを人差し指でセーハします。
6弦までセーハした場合、6弦2フレットの音はF#なのでBコードの構成音に含まれていますが、鳴らさないのが普通なので6弦は人差し指で軽くふれておいて鳴らないようにミュートするようにしましょう。
2弦から4弦は薬指か小指でまとめて押さえてもいいです。
Fコードと同じく汎用性の高いコードフォームなのでしっかり習得しましょう。
ここまで7つのコードを紹介しましたが、これを全て覚えて押さえられるようになりましょう。
これらのコードフォームを習得してからCAGED(ケイジド)システムという考え方を覚えれば、ギターの指板上のどこでもコードを押さえられるようになります。
CAGEDシステムを紹介した記事はこちらですので、是非ご覧ください。
マイナーコードの仕組みと押さえ方
メジャーコードの明るい響きに対してマイナーコードは暗い響きを持っています。
日本語だと短三和音といい、1度(ルート音)、短3度、5度の3つの音で構成されています。
メジャーコードは長3度が明るい響き、マイナーコードは短3度が暗い響きもたらしています。
長3度の音を半音下げれば短3度となります。ギターでいうと1フレット分です。
その法則性を覚えていればメジャーコードと関連付けて容易に覚えることができるはずですし、メジャーコードが押さえられれば特につまずく事もないと思います。
では、Emコードから紹介していきます。
Emコード
Emコードは、ルート音、1度がE、短3度がG、5度がBとなっています。
Eがミ、Gがソ、Bがシです。
コードフォームはこのようになっています。
Eコードで押さえていた人差し指の3弦1フレットを離すだけでEmコードとなります。
非常に簡単に押さえられるコードです。
Amコード
Amコードは、ルート音、1度がA、短3度がC、5度がEとなっています。
Aがラ、Cがド、Eがミです。
コードフォームはこのようになっています。
Aコードの2弦2フレットを1フレット下げればAmコードとなります。
Emコードと同じく押さえやすいコードです。
Dmコード
Dmコードは、ルート音、1度がD、短3度がF、5度がAとなっています。
Dがレ、Fがファ、Aがラです。
コードフォームはこのようになっています。
Dコードの1弦2フレットを1フレット下げればDmコードになります。
Dコードと同じく、Dmコードもいい響きをもったコードだと思います。
Gmコード
Gmコードは、ルート音、1度がG、短3度がB♭、5度がDとなっています。
Gがソ、B♭がシ♭、Dがレです。
コードフォームはこのようになっています。
オープンGの形ではなく、オープンEの形となっています。オープンEを上のフレットにずらして6弦3フレットのGをルート音とした形です。
Emの時と同じくこのフォームのGコードの3弦4フレットの長3度の音を半音下げるだけでGmコードとなります。
オープンGの形だと、2弦の開放弦が長3度となって音が下げられないので、この形がとられます。
5弦2フレットも長3度なのでこの音を半音下げてもいいのですが、低音弦なので違いが分かりにくいです。
Cmコード
Cmコードは、ルート音、1度がC、短3度がE♭、5度Gとなっています。
Cがド、E♭がミ♭、Gがソです。
コードフォームはこのようになっています。
オープンCの形ではなく、オープンAの形となっています。オープンAを上のフレットにずらして5弦3フレットのCの音をルート音とした形です。
Amと同じく、このフォームのCコードの2弦5フレットの長3度の音を半音下げるだけでCmコードとなります。
Gコードの時と同じく、オープンCの形だと1弦開放が長3度の音になって下げられないので、この形がとられます。
4弦2フレットにも長3度の音があってこの音を半音下げてもいいのですが、低音弦で違いが分かりにくい上にそこを押さえてCのフォームを押さえるのは困難です。
Fmコード
Fmは、ルート音、1度がF、短3度がA♭、5度がCとなっています。
Fがファ、A♭がラ♭、Cがドです。
コードフォームはこのようになっています。
Fコードの3弦2フレットの長3度の音を半音下げればFmコードとなります。
Bmコード
Bmコードは、ルート音、1度がB、短3度がD、5度がF#となっています。
Bがシ、Dがレ、F#がファ#です。
コードフォームはこのようになっています。
Bコードの2弦4フレットの長3度の音を半音下げればBmコードとなります。
ここまで7つのマイナーコードを紹介しました。メジャーコードと関連付けてまとめて覚えてほしいと思います。
セブンス(7th)コードの仕組みと押さえ方
セブンス(7th)コードはメジャーコードに比べてどこかコクのある響きをもっています。
音の構成としては、メジャーコードに短7度の音を加えたものとなっていて、4つの音で構成されています。
短7度の音がセブンスコード感の要です。
セブンスコードはメジャーコードと関連付けていけば覚えやすいと思います。
では、E7コードから紹介していきます。
E7コード
E7コードは、ルート音、1度がE、長3度がG#、5度がB、短7度がDとなっています。
Eがミ、G#がソ#、Bがシ、Dがレです。
コードフォームはこのようになっています。
Eコードで押さえていた4弦2フレットのEを離して1音(2フレット分)下げて短7度のDの音を加えることでE7コードとなります。
2弦3フレットも短7度のDなので、小指で押さえてその音を加える形も有効です。
高音弦に短7度がくるので、よりセブンスコード感が増していい響きをもったフォームだと思います。
その場合は、4弦2フレットを押さえてしまっても構いません。
A7コード
A7コードは、ルート音、1度がA、長3度がC#、5度がE、短7度がGとなっています。
Aがラ、C#がド#、Eがミ、Gがソです。
コードフォームはこのようになっています。
Aコードで押さえていた3弦2フレットのAを離して1音下げて(2フレット分)短7度のGの音を加えることでA7コードとなります。
1弦3フレットの音も短7度のGなので、それを押さえた形も有効です。
高音弦に短7度がくるので、セブンスコード感が強まった響きになります。
この時は3弦2フレットを押さえても構いません。
ちなみにこの形になると、オープンG7の1~4弦と同様の形となります。
D7コード
D7コードは、ルート音、1度がD、長3度がF#、5度がA、短7度がCとなっています。
Dがレ、F#がファ#、Aがラ、Cがドです。
コードフォームはこのようになっています。
Dコードの2弦3フレットのDを1音(2フレット分)下げて、短7度のCの音を加えればD7コードとなります。
G7コード
G7コードはルート音、1度がG、長3度がB、5度がD、短7度がFとなっています。
Gがソ、Bがシ、Dがレ、短7度がファです。
コードフォームはこのようになっています。
Gコードの1弦3フレットのGの音を1音(2フレット分)下げて、短7度のFの音を加えればG7コードとなります。
C7コード
C7コードは、ルート音、1度がC、長3度がE、5度がG、短7度がB♭となっています。
Cがド、Eがミ、Gがソ、B♭がシ♭となっています。
コードフォームはこのようになっています。
Cコードの形に3弦3フレットの短7度B♭を追加するとC7コードとなります。
F7コード
F7コードは、ルート音、1度がF、長3度がA、5度がC、短7度がE♭となっています。
Fがファ、Aがラ、Cがド、E♭がミ♭です。
コードフォームはこのようになっています。
Fコードの4弦3フレットのFの音を1音(2フレット分)下げて、短7度のE♭の音を追加するとF7コードとなります。
2弦4フレットにもE♭があるので、これを小指で押さえるフォームも有効です。E7の時と同じく、セブンスコード感が強調された響きとなります。
B7コード
B7コードは、ルート音、1度がB、長3度がD#、5度がF#、短7度がAとなっています。
Bがシ、D#がレ#、F#がファ#、Aがラです。
コードフォームはこのようになっています。
Bコードとは形が異なっているので、このB7コードは丸覚えしてしまってもいいでしょう。
このB7コードは、いい響きをもったコードであると思います。
マイナーセブンスコードの仕組みと押さえ方
マイナーセブンスコードは、マイナーコードにセブンスの音(短7度)を加えたもので、4つの音で構成されています。
いい響きを持っていて、個人的に好きなコードです。
マイナーセブンスコードはマイナーコードと関連付けていけば覚えやすいと思います。
では、Em7コードから紹介していきます。
Em7コード
Em7コードは、ルート音、1度がE、短3度がG、5度がB、短7度がDとなっています。
Eがミ、Gがソ、Bがシ、Dがレです。
コードフォームはこのようになっています。
Emコードの4弦2フレットのEを1音(2フレット分)下げて、短7度Dの音を加えるとEm7コードになります。
2弦3フレットにも短7度Dがあるので、これを押さえたフォームも有効です。その場合は4弦2フレットを押さえても構いません。
Am7コード
Am7コードは、ルート音、1度がA、短3度がC、5度がE、短7度がGとなっています。
Aがラ、Cがド、Eがミ、Gがソです。
コードフォームはこのようになっています。
Amコードの3弦2フレットのAを1音(2フレット分)下げて、短7度のGの音を加えるとAm7コードになります。
1弦3フレットにも短7度Gがあるので、これを押さえたフォームも有効です。その場合は3弦2フレットを押さえても構いません。
Dm7コード
Dm7コードは、ルート音、1度がD、短3度がF、5度がA、短7度がCとなっています。
Dがレ、Fがファ、Aがラ、Cがドです。
コードフォームはこのようになっています。
Dmコードの2弦3フレットのDを1音(2フレット分)下げて、短7度のCの音を追加すればDm7コードになります。
1、2弦を人差し指、3弦を中指で押さえます。
Gm7コード
Gm7コードは、ルート音、1度がG、短3度がB♭、5度がD、短7度がFとなっています。
Gがソ、B♭がシ♭、Dがレ、Fがファです。
コードフォームはこのようになっています。
Gmコードの4弦5フレットのGを1音(2フレット分)下げて、短7度のFの音を追加すればGm7コードになります。
2弦6フレットにもFの音があるので、これを押さえたフォームも有効です。その場合は4弦5フレットを押さえても構いません。
Cm7コード
Cm7コードは、ルート音、1度がC、短3度がE♭、5度がG、短7度がB♭となっています。
Cがド、E♭がミ♭、Gがソ、B♭がシ♭です。
コードフォームはこのようになっています。
Cmコードの3弦5フレットのCを1音(2フレット分)下げて、短7度のB♭の音を追加すればCm7コードとなります。
1弦6フレットにもB♭の音があるので、これを押さえたフォームも有効です。その場合、3弦5フレットを押さえてもいいのですが、なかなか押さえるのは困難です。
Fm7コード
Fm7コードは、ルート音、1度がF、短3度がA♭、5度がC、短7度がE♭となっています。
Fがファ、A♭がラ♭、Cがド、E♭がミ♭です。
コードフォームはこのようになっています。
Fmコードの4弦3フレットのFを1音(2フレット分)下げて、短7度のE♭の音を追加すればFm7コードになります。
2弦4フレットにもE♭の音があるので、これを押さえたコードフォームも有効です。その場合、4弦3フレットを押さえても構いません。
Bm7コード
Bm7コードは、ルート音、1度がB、短3度がD、5度がF#、短7度がAとなっています。
Bがシ、Dがレ、F#がファ#、Aがラです。
コードフォームはこのようになっています。
Bmコードの3弦4フレットのBを1音(2フレット分)下げて、短7度のAの音を追加すればBm7コードになります。
1弦5フレットにもAの音があるので、これを押さえたコードフォームも有効です。その場合、3弦4フレットを押さえても構いませんが、押さえるのは困難です。
メジャーセブンスコードの仕組みと押さえ方
メジャーセブンスコードはメジャーコードにメジャーセブンスの音(長7度)を加えたもので、4つの音で構成されています。
セブンスは短7度、メジャーセブンスは長7度であると覚えておきましょう。
メジャーセブンスコードは、M7、△7、maj7といくつか表記の種類がありますが、どれも同じ事です。この記事ではM7と表記します。
メジャーセブンスコードは洒落た響きをもったコードですので、鳴らして響きを体感してみて下さい。
ちなみにマイナーコードにメジャーセブンスの音を追加するとマイナーメジャーセブンスコード(mM7)になります。
メジャーセブンスコードは押さえ方がいくつかありますが、基本的なフォームを紹介していきます。
では、EM7から紹介していきます。
EM7コード
EM7コードは、ルート音、1度がE、長3度がG#、5度がB、長7度がD#となっています。
Eがミ、G#がソ#、Bがシ、D#がレ#です。
コードフォームはこのようになっています。
Eコードの4弦2フレットのEの音を半音(1フレット分)下げて、長7度のD#の音を追加すればEM7コードになります。
個人的に、M7コードの中ではそれほどいい響きではないと思っていますし、あまり使わないフォームなのではないかと思います。
AM7コード
AM7コードは、ルート音、1度がA、長3度がC#、5度がE、長7度がG#となっています。
Aがラ、C#がド#、Eがミ、G#がソ#です。
コードフォームはこのようになっています。
Aコードの3弦2フレットのAを半音(1フレット分)下げて、長7度のEの音を追加すればAM7コードになります。
このフォームは響きも良く、汎用性も高いので覚えておきましょう。
DM7コード
DM7コードは、ルート音、1度がD、長3度がF#、5度がA、長7度がC#となっています。
Dがレ、F#がファ#、Aがラ、C#がド#です。
コードフォームはこのようになっています。
Dコードの2弦3フレットのDを半音(1フレット分)下げて、長7度のC#の音を追加すればDM7コードになります。
押さえ方は、人差し指で1、2、3弦を押さえればいいでしょう。
GM7コード
GM7コードは、ルート音、1度がG、長3度がB、5度がD、長7度がF#となっています。
Gがソ、Bがシ、Dがレ、F#がファ#です。
コードフォームはこのようになっています。
Gコードの1弦3フレットのGを半音(1フレット分)下げて、長7度のF#の音を追加すればGM7コードになります。
CM7コード
CM7コードは、ルート音、1度がC、長3度がE、5度がG、長7度がBとなっています。
Cがド、Eがミ、Gがソ、Bがシです。
コードフォームはこのようになっています。
Cコードの2弦1フレットのCを半音(1フレット分)下げて、長7度のBの音を追加すればCM7コードになります。
簡単に押さえられる上に、いい響きを持ったコードだと思います。
FM7コード
FM7コードは、ルート音、1度がF、長3度がA、5度がC、長7度がEとなっています。
Fがファ、Aがラ、Cがド、Eがミです。
コードフォームはこのようになっています。
Fコードの1弦1フレットのFを半音(1フレット分)下げて、Eの音を追加すればFM7コードになります。
5弦、6弦を弾かないようになっていますが、押さえられるなら5弦3フレットと6弦1フレットを押さえても構いません。
BM7コード
BM7コードは、ルート音、1度がB、長3度がD#、5度がF#、長7度がA#となっています。
Bがシ、D#がレ#、F#がファ#、A#がラ#です。
コードフォームはこのようになっています。
Bコードの3弦4フレットのBを半音(1フレット分)下げて、長7度のA#の音を追加すればBM7コードになります。
AM7コードの形を上にずらした形となっています。M7コードの中では汎用性の高いフォームといえます。
まとめ
ここまで、メジャー、マイナー、セブンス、マイナーセブンス、メジャーセブンスコードの音の構成や押さえ方を紹介してきましたがいかかでしたでしょうか。
初心者であればまずメジャーコードを丸覚えしてから法則性を知ることで、マイナー、セブンス、マイナーセブンス、メジャーセブンスを覚えていくことができると思います。
その法則性を理解しつつ、曲をコピーしていってだんだんとコードを習得していけばいいと思います。
さらに、CAGED(ケイジド)システムという仕組みを知ることによって、ギターの指板を理解できるようになるでしょう。
この記事がコードを覚える手助けになれば幸いです!
この記事と同じ内容の動画もありますので、あわせてご覧ください!
・CAGEDシステムを紹介した記事はコチラです。
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