さて、今回は2018年5月24日に行われた全日本プロレス、2018スーパーパワーシリーズ、後楽園ホール大会の感想、試合結果についての記事になります!
自分はこの大会をファイティングTVサムライで視聴しました。
丸藤正道 三冠ヘビー初挑戦
2018チャンピオンカーニバルをプロレスリングノアから参戦し、優勝した丸藤正道。
・2018チャンピオンカーニバル決勝の記事はコチラです。
決勝の相手が三冠ヘビー級王者の宮原健斗だったということもあり三冠ヘビーに挑戦するこの試合が今大会最大の注目です。
客入りは平日の開催にも関わらず満員で、期待感に溢れた雰囲気となっていました。
集客の点においてプロレスリングノアは全日本プロレスに水をあけられた状態となりました。
この大会では全6試合が行われています。
中島洋平 vs 石切
オープニングマッチはここのところどこか低迷している感のある中島洋平と石切のシングルマッチです。
最後は後ろ回し蹴りで中島が3カウントを奪いました。中島にはこれから確実に調子を上げていってもらいたいですが、もう少し目をひく技があってもいいのではと感じました。
ジャンボ鶴田メモリアルマッチ 秋山準、西村修 vs 大森隆男、渕正信
2000年5月13日にフィリピンのマニラで肝臓移植中に大量出血を起こして亡くなったジャンボ鶴田。その時は本当に大きなショックを受けました。
そのジャンボ鶴田のメモリアルマッチは鶴田にゆかりのある選手たちによって行われました。(西村修はほとんど接点はありません)
ジャンボ鶴田の最初のテーマソングである「チャイニーズカンフー」で大森隆男、渕正信が、そして「ローリングドリーマー」で秋山準、西村修が入場してきました。
秋山はジャンボ鶴田直伝のジャンピングニーを決めてオー!を見せ、渕正信はドロップキックやバックドロップを見せます。
勝負の行方は渕と秋山に委ねられ、渕の丸め込みを凌いだ秋山がリストクラッチエクスプロイダーの形からの丸め込みで渕から3カウントを奪っています。
この攻防を見ていると是非とも小川良成に全日本プロレスへ参戦してもらいたいという気持ちになりました。
試合後はジャンボ鶴田のテーマの「J」が流れる中、秋山に促された渕が四方に向かってコーナーに上がってのオー!を見せました。
諏訪魔、石川修司、青木篤志、佐藤光留 vs ゼウス、ジョー・ドーリング、丸山敦、ブラック・タイガーⅦ
スーパーヘビー級とジュニアヘビーの選手が混在する8人タッグマッチです。
スピードとパワーが同居し、なおかつタッグマッチの醍醐味が詰まった全日本プロレスらしい試合でした。
結果は暴走大巨人コンビの合体技のラストマウンテンで丸山敦が3カウントを奪われています。
崔領二、ディラン・ジェイムス、佐藤恵一 vs TAJIRI、KAI、鈴木鼓太郎
世界タッグタイトルの前哨戦の意味合いが強い6人タッグマッチです。
試合前からTAJIRIはタッグチャンピオンである崔領二、ディラン・ジェイムスに揺さぶりをかけます。
試合が始まっても荒れた展開になります。その展開を作り出しコントロールしているのは間違いなくTAJIRIでした。
結果は鈴木鼓太郎が佐藤恵一からブルーディスティニーで3カウントを奪っています。
試合後もTAJIRI、KAIの挑発は続き、崔、ジェイムス組を苛立たせてタイトルマッチに向けて優位に立っています。
野村直矢、ヨシタツ vs ジェイク・リー、岩本煌史
左膝の怪我で約9か月の欠場をしていたジェイク・リーの復帰戦です。
ネクストリームを抜けると宣言したジェイク・リーがどのようなファイトを見せるのか注目でしたが、長いブランクのせいかやや動きのスムーズさに欠ける部分がありました。
終盤に岩本煌史の強烈な孤高の芸術でアシストを受けたジェイク・リーが高角度のバックドロップで野村直矢から3カウントを奪い復帰戦を勝利で飾りました。
三冠ヘビー級選手権試合 王者 宮原健斗 vs 丸藤正道
試合が始まり、王道イズムを実践していたのは丸藤正道のように感じました。リングの中心に立ち、その周りを宮原健斗が回る。中心にいる選手のほうが強く見え、格上に見えるとジャイアント馬場が言っていたと記憶しています。
チャンピオンカーニバルの決勝で試合を支配していたのは丸藤でしたがこの試合でも同じでした。全日本プロレス特有のねちっこさを丸藤は習得していますが、宮原には足りない所なのではないでしょうか。
結果はシャットダウン式のジャーマンスープレックスで宮原が勝利し、初防衛に成功しましたが、内容では丸藤が勝っていました。
個人的には三冠ヘビーを持ってGHCに挑戦、そして2つのベルトを丸藤が巻くことを期待していたのでガッカリしました。これで5月29日のGHCタイトルマッチの価値は下がってしまったと言わざるを得ないでしょう。
今のところチャンピオンカーニバルの丸藤参戦の恩恵はプロレスリングノアには無かったと言えます。
解説席で秋山準が「丸藤に出てもらったのでどこかで…」と言っていたので今後の全日本プロレスとプロレスリングノアとの交流には注目です。
三冠戦の試合後にディラン・ジェイムスがリングに上がり挑戦を表明、宮原がそれを受諾し、6月12日の後楽園ホール大会でタイトルマッチが行われることが濃厚となりました。
試合後のインタビューで宮原が三冠ベルトがこれほど似合うのは史上2人目、1人目は三沢光晴と語っていたのは印象に残りました。
好調な全日本プロレスを今後も注目していきたいと思います!
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