【全日本プロレス】 青木篤志追悼大会について 【試合結果】

さて、今回は2019年8月11日に後楽園ホールで行われた、全日本プロレス 青木篤志追悼大会の感想、試合結果についての記事になります。

自分はこの大会をファイティングTVサムライで視聴しました。

この記事は全日本プロレス、青木篤志追悼大会の内容とその感想、いくつかの試合の結果といった内容となっております。

青木篤志追悼大会に団体の枠を超えて仲間が集結

2019年6月3日にバイク事故によって急逝した青木篤志選手。

5月20日に世界ジュニアタイトルを奪取してこれからという時の事故でした。

青木篤志選手は基本のしっかりとしたいい選手でした。一見地味ではありますが、古くからの全日本プロレスジュニアというものを体現する選手として素晴らしいものがありました。

選手としてだけではなくコーチとしても手腕をふるっていたそうなので、プロレス界にとってあまりにも大きな損失です。

仲間であった選手たちは本当に辛いことであると思いますが、悲しみを胸に秘めて各団体から青木篤志選手と関係の深い選手たちが集まりました。

2017年に全日本プロレスを退団したSUSHI、青木篤志選手の同期である太田一平、そのセコンドには平柳玄藩、中学時代の同級生である和田拓也、プロレスリングノアからは同期の谷口周平、自衛隊時代からの先輩である杉浦貴、GHCジュニアタッグタイトルを共に巻いた丸藤正道、青木篤志選手が目をかけていた後輩である熊野準が参戦して非常に豪華な大会となりました。

ファイティングTVサムライの中継のゲスト解説はプロレスリングノアの先輩である小橋建太が務めていました。

この大会が行われた日は日本武道館で新日本プロレスのG1クライマックスが開催されていましたが、後楽園ホールは超満員となっていました。

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この大会では全7試合が行われましたが、その中のいくつかの試合に触れていきたいと思います。

岡田佑介 vs 太田一平

青木篤志選手の愛弟子である岡田佑介と同期の太田一平が対戦です。

太田のセコンドにはほぼ同時期にデビューした平柳玄藩が付きました。引退して3年になる平柳はかなり小さくなっていました。

太田一平も引退してから10年ぶりの試合となりましたが、ボディービルをやっているだけに筋肉隆々の体で動きも悪くありませんでした。

現役時代の得意技だったエアプレーンスピンは青木篤志選手の年齢と同じ数の41回まわし、太田一平の心意気を感じることができました。

結果は岡田佑介が変形のフィッシャーマンズバスターであるサドンデスで3カウントを奪って勝利しています。

セコンドに付いていた平柳玄藩はリングに上がることはなく、太田一平も今後プロレスの試合は行わないようです。

秋山準、杉浦貴 vs 野村直矢、熊野準

こういった大会でなければ実現しなかったようなカードです。

秋山と杉浦が同じリングに立つのは2018年の丸藤正道20周年記念大会以来です。

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今回はタッグを組んで全日本プロレスの若手である野村直矢とプロレスリングノアの若手である熊野準と対戦です。

青木篤志選手の師匠である秋山は兄弟子である橋誠をセコンドに付けて入場してきました。

この試合は秋山に立ち向かっていく熊野が素晴らしかったです。

それにしても秋山のプロレスは説得力にあふれていました。グラウンドの攻防ひとつとっても見ごたえ充分です。

投げ技に関しても上げられないのなら食らわないという意思が見えて、やっぱりプロレスはこうじゃなきゃと思わせてくれます。

熊野は秋山の攻めに耐えて粘りましたが、最後は急角度のエクスプロイダーで3カウントを奪われました。

この試合の秋山準はプロレスリングノア初期の森嶋猛やKENTAを叩き潰していた頃を彷彿とさせるものがあって、見ているこちらも熱くなるものがありました。

杉浦貴はもともと全日本プロレスに練習生として入門し、プロレスリングノアでデビューした経緯があります。全日本プロレスのリングで試合するのはこの試合が初めてとなります。

試合後に野村直矢に握手を求めてそれを拒否された時の杉浦の笑顔が印象に残っています。

宮原健斗、青柳優馬、丸藤正道 vs 諏訪魔、石川修司、谷口周平

メインイベントは豪華な6人タッグマッチとなりました。

宮原と丸藤は終始パフォーマンス合戦を繰り広げて、会場の注目を集めます。

宮原健斗はだんだん中邑真輔のような動きになってきました。

対する諏訪魔と谷口はアマレスで共にアテネオリンピックを目指して練習していた旧知の仲だそうです。

谷口はエルボーで宮原を追い詰める強さを見せ、青木篤志選手の得意技であるアサルトポイントを繰り出して会場を沸かせました。

どの選手もいい動きを見せて見せ場を作りましたが、エボリューションの3人には凄みがありました。

最後は高角度のバックドロップからラストライドで粘る青柳から諏訪魔が3カウントを奪いました。

試合後の涙をこらえての諏訪魔のマイクには胸が熱くなるものがありました。

このような機会で素晴らしいカードを見ることができ、これによって新しい展開も生まれそうな予感があって嬉しいことなのですが、青木篤志選手が不慮の事故でこの世を去ってしまったことは未だに受け入れがたく残念な思いを拭い去ることができません。

しかし、この事実をしっかりと受け止めた上で青木篤志選手が残してくれたもの、指導した選手を応援していこうと思っています。

青木篤志選手、本当にお疲れさまでした。

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