さて、今回は2018年10月7日に横浜アリーナで行われたWBA世界バンダム級タイトルマッチ、王者・井上尚弥 vs フアンカルロス・パヤノの試合結果、感想についての記事になります!
自分はこの試合をフジテレビで視聴しました。
”怪物” 井上尚弥の初防衛戦はWBSS(ワールドボクシング・スーパーシリーズ)1回戦
2018年5月にジェームズ・マクドネルを破ってWBA世界バンダム級王座を奪取し、3階級制覇を成し遂げた井上尚弥。
井上の初防衛戦の相手はフアンカルロス・パヤノ。そしてこの試合はWBSS(ワールドボクシング・スーパーシリーズ)の1回戦となります。
WBSS(ワールドボクシング・スーパーシリーズ)とは
WBSS(ワールドボクシング・スーパーシリーズ)はWBA、WBC、IBF、WBOの世界王者、または世界ランキング15位以内の選手に参加資格のあるトーナメント戦です。
第1シーズンは2017年9月に始まり、2018年9月に終了。
クルーザー級とスーパーミドル級で行われ、クルーザー級はオレクサンドル・ウシク、スーパーミドル級ではカラム・スミスが優勝しています。
足並みの揃わないボクシング界の中でWBSSは画期的で、まるで漫画の世界のようなトーナメント戦です。
今回、井上尚弥が出場するのは第2シーズンでバンタム級、スーパーライト級、クルーザー級にて開催されます。
WBSS(ワールドボクシング・スーパーシリーズ) バンタム級の出場選手は
WBSS、バンタム級の出場選手は以下の8名です。
•井上尚弥 WBA世界バンタム級王者 16勝(14KO)無敗
•ライアン・バーネット WBA世界バンタム級スーパー王者 19勝(9KO)無敗
•ゾラニ・テテ WBO世界バンタム級王者 27勝(21KO)3敗
•エマヌエル・ロドリゲス IBF世界バンタム級王者 18勝(12KO)無敗
•ファンカルロス・パヤノ 20勝(9KO)1敗
•ジェイソン・マロニー 17勝(14KO)無敗
•ノニト・ドネア 38勝(24KO)5敗
•ミーシャ・アロイヤン 4勝(0KO)無敗
錚々たる顔ぶれで、戦績を見てもとてつもないトーナメントであることがわかります。
それぞれの団体(WBCは現在空位)のチャンピオン達に加えて元5階級制覇王者のノニト・ドネアなどが名を連ねています。
1回戦の相手 ファンカルロス・パヤノはどのような選手なのか
ファンカルロス・パヤノはドミニカ共和国のボクサーです。
2014年には山中慎介と激闘を演じたアンセルモ・モレノからWBA世界バンタム級スーパー王座を奪取しています。
老獪なテクニックを持つ曲者です。
2016年に王座陥落してからタイトルからは遠ざかっていますが、強豪であることは間違いありません。
井上尚弥 vs ファンカルロス・パヤノ 試合結果と感想
この日の会場はWBSS仕様となっていました。リングや照明などがWBSS専用のものとなっていて格式高い雰囲気を醸し出していました。
画面に表示されるラウンドや時計なども世界に配信されているという雰囲気のあるもので、期待感が高まります。
1ラウンドが始まり、パヤノの鍛え上げられた肉体と変則的な構えを見た時に「これは苦戦するかも」と思った瞬間、井上の右ストレートがパヤノの顔面を捕えて死んだように倒れてしまいました。
解説の長谷川穂積によるとフィニッシュとなったワンツーはタイミングをずらしたもので、井上の得意パンチだそうです。
KO負けをしたことのないパヤノをたった1分10秒で倒してしまうとはあまりにも凄すぎます。想像を遥かに超える井上の強さに言葉もありません。
WBAバンタム級王座の初防衛を果たすと同時にWBSSの準決勝進出となった井上尚弥。
次の対戦相手はIBFバンタム級タイトルマッチである一戦、王者のエマヌエル・ロドリゲス vs ジェイソン・マロニーの勝者ということになります。
特にエマヌエル・ロドリゲスは井上を脅かす存在ということで、両者の対戦ということになれば大きな期待感があります。
次の井上の試合は海外が濃厚ということなので、試合の放送はどうなるかというところが非常に気になります。
・準決勝、井上尚弥vsエマヌエル・ロドリゲスの記事はコチラです。
拳四朗 4度目の防衛戦 vs ミラン・メリンド
この日はWBC世界ライトフライ級タイトルマッチ、王者・拳四朗 vs ミラン・メリンドが行われました。王者の拳四朗は4度目の防衛戦となります。
拳四朗は安定感のある強さで元王者のペドロ・ゲバラなどに勝利して3回の防衛を達成しています。
個人的には長期政権も期待できるボクサーだと思っています。
挑戦者のミラン・メリンドはどのような選手なのか
ミラン・メリンドはフィリピンのボクサーです。
戦績は37勝(13KO)3敗で、元IBF世界ライトフライ級王者です。
2017年5月には八重樫東と王座統一戦を行なって1ラウンドでKO勝利をおさめています。
2017年12月にはWBA世界ライトフライ級王者の田口良一と王座統一戦を行って判定で敗れています。
日本人選手との対戦も多く、強豪なので拳四朗にとっては重要な大一番です。この試合に勝利することができれば拳四朗の長期政権も見えてくることでしょう。
拳四朗 vs ミラン・メリンド 試合結果と感想
立ち上がりから拳四朗は自分の距離で試合を進めることができていたようで、ペースを握ります。
メリンドも大きな右フックでクロスを狙ってきますが拳四朗は上手く捌いていきます。
ラウンドが進むごとに拳四朗のパンチがメリンドを捕え、6ラウンドにメリンドは左目上をカットして出血してしまいます。
7ラウンドにはさらに傷口が広がり、大量の出血となってドクターストップ。拳四朗のTKO勝利で4度目の防衛に成功しました。
拳四朗は防衛を重ねるごとに大きく成長しています。体も鍛え上げられて磨きがかかってきていますし、面構えも変わってきました。
井上尚弥ほどではありませんが、拳四朗も負ける姿が想像できないチャンピオンになってきたように感じます。
これからさらに強敵を相手に防衛を重ねていってもらいたいと期待しています!
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