さて、今回は2019年11月2日に行われた、プロレスリングノア NOAH the BEST 2019 美学のある闘い 両国国技館大会についての内容と感想です!
自分は残念ながら両国国技館で観戦することができなかったので、日テレジータスのプロレスリングノアSPで視聴しました。
この記事は両国国技館大会の内容や試合結果、その感想といった内容となっています。
プロレスリングノア 現状を知ることのできるビックマッチ 両国国技館大会
プロレスリングノアが2019年3月に新体制となり、ひとつの集大成となる両国国技館大会。
・新体制のスタートとなった3月の横浜文化体育館大会の記事はコチラです。
観客数は5523人ということで超満員といえる11000人には遠いですが、全体的に観客を入れていて会場の雰囲気は上々だと感じました。
しかし、会場のキャパシティに対して観客数が少ないので、爆発するような盛り上がりとならないのはしょうがないところなのでしょう。
両国大会はビックマッチということで数々のレスラーが参戦しました。
第2試合では久々に百田光雄が登場。結果も井上雅央をサムソンクラッチ(前方回転エビ固め)で3カウントを奪って健在ぶりをアピールしました。
百田は久しぶりにテレビ解説も務めて懐かしいものがありました。今後もビックマッチでは解説をしてほしいものです。
第3試合では桜庭和志と西村修、第4試合ではエディ・エドワーズ、望月成晃、スペル・クレイジーが登場して以前と変わらぬ動きで会場を沸かせました。
エディ・エドワーズはまだ若く、動きもかなりいいので今後GHC戦線に絡んでくることを期待したいです。
第4試合の谷口周平vs藤田和之は短い試合時間でしたがかなり力の入る好勝負でした。
当初、予定の無かった解説を小橋建太が買って出るなど注目の高さが伺えます。
谷口の真っ向からの攻めを藤田は受け切ってデスバレーボムやパワーボムを繰り出し、最後はスリーパーホールドで谷口を沈める結果となりました。
藤田は受けも強く、ノアのスタイルにどんどんはまってきているので他の選手との対戦も期待していきたいです。
GHCジュニアヘビー級タッグ選手権試合の小川良成、鈴木鼓太郎vs原田大輔、タダスケは顔ぶれからいって注目すべきはタダスケですが、期待通りに最後はアウトキャストで鈴木鼓太郎から3カウントを奪ってGHC初戴冠となりました。
GHCジュニアヘビー級選手権試合のHAYATAvsYO-HEYは9月16日の大阪大会のリターンマッチです。
両者共に素晴らしく、前回の内容を上回ったのは流石です。結果は前回と同じヘデックでHAYATAが3カウントを奪って2度目の防衛に成功しています。
試合後のインタビューでHAYATAと両国国技館でタイトルマッチを行えたことを感慨深げに語るYO-HEYが印象的でした。
GHCジュニアはリマッチが続いて展開が少し停滞気味なので新しい流れもほしいところです。
GHCタッグ選手権試合の中嶋勝彦、潮崎豪vsマサ北宮、稲村愛輝は素晴らしいタッグ戦となりました。
展開が旧全日本プロレスのタッグマッチを見ているようで、タッグの醍醐味というものを感じさせてもらいました。
特に北宮、稲村の爆発力は見応えがありました。いい流れのところでダブルインパクトを失敗してしまったのが残念でしたが、今後タッグ戦線を活性化させるチームであることは間違いありません。
結果はハイキックからバーティカルスパイクで中嶋が北宮から3カウントを奪って3度目の防衛に成功しています。
丸藤正道vsグレート・ムタの注目は丸藤がムタの世界の中でどれだけのものを見せられるかというところでしたが、終始ムタの世界に支配されてしまいました。
丸藤は消火器を噴射したのが唯一の見せ場といったところで、最後はムタの火炎殺法から閃光妖術(シャイニングウィザード)の連発で3カウントを奪われてしまいました。
セミファイナルは新設されたGHCナショナル選手権の初代王者決定戦、杉浦貴vsマイケル・エルガンです。
試合前には立会人として長州力がプロレスリングノアで初めて流れるパワーホールと共に入場しました。
新日本プロレスで活躍したマイケル・エルガンの実力はお馴染みなので、杉浦との対戦は熱いものになることは間違いありません。
期待通りに打撃、投げ技共に激しい攻防となりました。エルガンは非常に研究していて初対戦となる杉浦と噛み合った試合としたのは見事です。
杉浦もエルガンの激しい攻めを受け切って凌ぎ切り、最後は急角度のオリンピック予選スラムで3カウントを奪ってGHCナショナル王座の初代チャンピオンとなりました。
マイケル・エルガンはこれからもプロレスリングノアに参戦していってほしいものです。
メインイベントはGHCヘビー級選手権試合、清宮海斗vs拳王です。
N-1 VICTORYを勝ち抜いた拳王とGHC王者の清宮、勝ったほうが今後のプロレスリングノアの顔となる重要な一戦です。
この試合の勝者には新調されたGHCベルトを手にすることとなります。新しいベルトの裏地は緑色となっているところがいい感じです。
清宮はこの試合の10日ほど前にブリッジの状態で拳王のダイビングフットスタンプを受けて首を痛めてしまいましたが、試合を見る限りでは影響は無さそうで安心しました。
拳王は序盤から激しい攻めを見せ、うつ伏せの状態の清宮の首にダイビングフットスタンプを見舞います。川田利明のステップキックやストレッチプラムを見せて揺さぶりをかける場面もありました。
対する清宮も対角線に走り込んでのノータッチトペコンヒーロという見せたことのない動きを見せます。
清宮のストレッチプラム式フェイスロックやトップロープからの雪崩式リバースDDT、拳王のエプロンでのドラゴンスープレックスなど激しい技の攻防が続いていきました。
激しい気迫を見せる拳王に清宮はドロップキック3連発からリバースゴリースペシャルボム、そしてタイガースープレックス2連発で3カウントを奪って6度目の防衛に成功しました。
清宮は本当に受けの強いチャンピオンになりました。敗れはしましたが拳王も素晴らしかったです。
両国国技館大会は充実した内容で現地に観に行けなかったのが残念でなりません。プロレスリングノアがこれから上昇していくスタートとなった大会だったのではないでしょうか。
両国大会を経た今後のプロレスリングノアの展開
両国大会をリングサイドで見ていた田村潔司に対して拳王が「真剣勝負してください」と田村のかつての言葉を投げかける事態となり、この2人がどのような真剣勝負をするのか楽しみなところです。
清宮のGHCヘビーの挑戦者はまだ分かりませんが、GHCナショナル選手権は11月26日の新潟大会で杉浦vs谷口が決定しています。
11月16日の後楽園大会では因縁の深い小峠と原田がIPW Jrヘビー選手権をかけて対戦します。この大会はYoutubeでライブ配信されます。
11月24日には新木場でラーテルズ興行、12月14日には新木場で金剛興行、12月27日には後楽園で杉浦軍興行が行われるので注目です。
そして2020年の1月4、5日には新日本プロレスの東京ドーム大会が行われているすぐ隣の後楽園ホールで大会が行われるので大注目です。
自分は新日本プロレスも見ているので、同日に行われると忙しくなるので複雑です。あまり同じ日に興行を行わないでほしいというのが本音ではあります。
とはいえそれなりの覚悟をもった大会であることは間違いないと思うので非常に楽しみです!
・2019年12月3日後楽園ホール大会の記事はコチラです。
•プロレスリングノアを放送している日テレジータスはスカパーで視聴することができます。
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