さて、今回はザ・フー(The Who)の名盤アルバム、名曲を紹介した記事になります!
この記事はザ・フーの紹介、その名盤アルバムや名曲を紹介した記事になります。
- 最高のロックバンド ザ・フー(The Who)を紹介
- ザ・フーの名盤アルバム、名曲を紹介
- マイ・ジェネレイション(My Generation) 1965年
- ア・クイック・ワン(A Quick One) 1966年
- ザ・フー・セル・アウト(The Who Sell Out) 1967年
- トミー(Tommy) 1969年
- ライヴ・アット・リーズ(Live At Leeds) 1970年
- フーズ・ネクスト(Who’s Next) 1971年
- 四重人格(Quadrophenia) 1973年
- ザ・フー・バイ・ナンバーズ(The Who By Numbers) 1975年
- フー・アー・ユー(Who Are You) 1978年
- キッズ・アー・オールライト オリジナルサウンドトラック(Kids Are Alright Original Sound Track) 1979年
最高のロックバンド ザ・フー(The Who)を紹介
ザ・フー(The Who)は1965年にデビューしました。
デビュー当時はモッズ・バンドとして認識されていましたが、早々にそのイメージから脱却していきました。
激しい演奏スタイルはハードロック、パンクロックの先駆けともいえるものです。
派手で荒々しいステージパフォーマンスと高い演奏技術、文学性が高く、それでいてユニークな歌詞を持った曲を作り上げていったザ・フーは最高のロックバンドであるといっても過言ではありません。
同時期に活動を開始した同じイギリスのバンドであるビートルズやローリング・ストーンズに比べて日本での知名度は低いですが、それらのバンドと比べて見劣りすることはないと思っています。
ザ・フーのメンバー
•ロジャー・ダルトリー(ボーカル)
•ピート・タウンゼント(ギター)
•ジョン・エントウィッスル(ベース)
•キース・ムーン(ドラムス)
曲を作っていたのは主にギターのピート・タウンゼントです。
手数の多いキース・ムーンのドラムとリードベースともいうべきジョン・エントウィッスルの高度なテクニックのベースがザ・フーのサウンドの肝となっています。
ステージでの派手なパフォーマンスもザ・フーの特徴で、腕を回転させるピート・タウンゼントのウインドミル奏法やロジャー・ダルトリーのマイクのコードを持ってマイクをぶん回すアクションが有名です。
キース・ムーンやピート・タウンゼントはドラムやギターを破壊するパフォーマンスも得意としていました。
それに対してジョン・エントウィッスルは直立不動でベースを弾くためにその対比が何とも言えない魅力を醸し出しています。
キース・ムーンは1978年に死去、ジョン・エントウィッスルは2002年に死去しています。2人とも死因は薬物によるものでした。
ザ・フーは解散や再結成を繰り返して活動を継続させています。
近年はリンゴ・スターの息子でキース・ムーンからドラムを教わっていたザック・スターキーやベースのピノ・パラディーノがサポートメンバーとして加入しています。
2019年には新作アルバムをリリースしていますが、これがかなりいい仕上がりとなっていて驚きました。
ピート・タウンゼントも四重人格以来の傑作と語っているほどです。
興味のある方は是非聴いてみてほしいと思います。
ザ・フーの名盤アルバム、名曲を紹介
ではザ・フーの名盤アルバム、名曲を紹介していきたいと思います。
ここではキース・ムーン在籍時のアルバムを紹介していきます。
マイ・ジェネレイション(My Generation) 1965年
ザ・フーのファーストアルバムであるマイ・ジェネレイションには名曲が多数収録されています。
ザ・フーの代表曲であるマイ・ジェネレイション(My Generation)やキッズ・アー・オールライト(The Kids Are Alright)を聴くだけでザ・フーの魅力を堪能することができます。
マイ・ジェネレイションのどもったボーカルで劣等感に溢れた若者の反抗を感じることができます。こういった表現方法にザ・フーの非凡なセンスを感じます。
アイ・ドント・マインド(I Don’t Mind)、プリーズ・プリーズ・プリーズ(Please,Please,Please)はジェームス・ブラウンのカバー、アイム・ア・マン(I’m A Man)はボ・ディドリーのカバーとなっています。
ジェームス・ブラウンといったR&Bのカバーをするあたりにザ・フーのモッズらしさを感じます。
ボーナストラックではありますが、デビューシングルのアイ・キャント・エクスプレイン(I Can’t Explain)も収録されています。
このマイ・ジェネレイションはプロデューサーのシェル・タルミーが権利を所有し、ザ・フーと訴訟問題があって関係が決別していたことによってCD化されずに幻のような存在となっていましたが、ピート・タウンゼントと和解したことによって2008年にやっとCD化されることとなりました。
ア・クイック・ワン(A Quick One) 1966年
セカンドアルバムであるア・クイック・ワンはメンバーがそれぞれ曲を作っています。
ロジャー・ダルトリーは恋のマイウェイ(See My Way)、ジョン・エントウィッスルはボリスのくも野郎(Boris The Spider)、ウィスキー・マン(Whiskey Man)、キース・ムーンはアイ・ニード・ユー(I Need You)、くもの巣と謎(Cobwebs And Strange)とそれぞれユニークな曲に仕上がっています。
マーサ・アンド・ヴァンデラスのカバーである恋はヒートウェーヴ(Heatwave)も収録されています。
ピート・タウンゼント作はソー・サッド・アバウト・アス(So Sad About Us)とクイック・ワン(A Quick One,While He’s Away)が聴きどころです。
特にクイック・ワンはミニ・オペラといえるメドレーとなっていて、後年のザ・フーの作品の出発点といえるものです。
この映像はローリング・ストーンズのロックンロール・サーカスというテレビ作品でのクイック・ワンの演奏ですが、非常に素晴らしいものとなっています。
メインのローリング・ストーンズを完全に食ってしまうほどの演奏です。
ボーナストラックではディスガイジズ(Disguises)、アコースティックバージョンのハッピー・ジャック(Happy Jack)などが収録されています。
ザ・フー・セル・アウト(The Who Sell Out) 1967年
サードアルバムのザ・フー・セル・アウトはコンセプトアルバムといったものとなっています。
曲の間にラジオ局や商品のジングルが織り込まれていますが、リアルタイムでイギリスで生活していたわけではないのでいまいちピンとこないところはあります。
ザ・フーの名曲のひとつである恋のマジック・アイ(I Can See For Miles)やマリー・アンヌ(Mary Anne With The Shaky Hand)、いれずみ(Tattoo)などが収録されています。
トミー(Tommy) 1969年
4枚目のアルバムであるトミーはクイック・ワンやザ・フー・セル・アウトのミニ・オペラやコンセプトアルバムという部分を大きく飛躍させたロック・オペラに仕上がっています。
聾唖の少年であるトミーの物語であるこのアルバムは非常に芸術性の高く重たい内容ですが、一つ一つの曲の質の高さも目を見張るものがあります。
ザ・フーの名曲のひとつであるピンボールの魔術師(Pinball Wizard)やスパークス(Sparks)、クリスマス(Christmas)など聴きどころの多いアルバムです。
このアルバムのメインテーマともいえる部分はシー・ミー、フィール・ミー(See Me,Feel me)という楽曲としてザ・フーのライブで演奏されています。おおよその部分はミラー・ボーイ(Go To The Mirror!)と同様です。
ライヴ・アット・リーズ(Live At Leeds) 1970年
5枚目のアルバムであるライヴ・アット・リーズはタイトルの通り1970年にイギリスのリーズ大学で行われたライブを収録したものです。
オリジナルでは6曲収録でしたが、最近では14曲収録の拡張盤となっています。
アルバムに収録されていないシングル曲などを多く聴くことができるのも大きな魅力です。
ヘブン・アンド・ヘル(Heaven And Hell)、恋のピンチヒッター(Substitute)、ハッピージャック(Happy Jack)、アイム・ア・ボーイ(I’m A Boy)、マジックバス(Magic Bus)がオリジナルアルバムに未収録の曲となっています。
ザ・フーがライブで得意としていたカバー曲を聴くことができるのも大きな魅力です。
ベニー・スペルマンのフォーチュン・テラー(Fortune Teller)、モーズ・アリソンのヤング・マン・ブルース(Young Man Blues)、エディ・コクランのサマータイム・ブルース(Summertime Blues)、ザ・パイレーツのシェイキン・オール・オーヴァー(Shakin’ All Over)はどれも素晴らしい演奏です。
ザ・フーのライブを堪能でき、魅力を存分に味わえるライヴ・アット・リーズは歴史に残るライブの大名盤なので是非とも聴いてみてほしいと思います。
フーズ・ネクスト(Who’s Next) 1971年
6枚目のアルバムであるフーズ・ネクストはライフハウスという壮大なプロジェクトが頓挫し、そのために作られた曲で構成されています。
かなり質の高い曲が目白押しで、フーズ・ネクストはザ・フーの最高傑作といえる仕上がりとなっています。
当時珍しかったシンセザイザーを取り入れたババ・オライリィ(Baba O’riley)や無法の世界(Won’t Get Fooled Again)、その他にもソング・イズ・オーヴァー(The Song Is Over)、ビハインド・ブルー・アイズ(Behind Blue Eyes)など聴きどころの多いアルバムです。
四重人格(Quadrophenia) 1973年
7名目のアルバムである四重人格はコンセプトアルバムで、パラノイアに苦しむモッズ少年のジミーの物語という内容となっています。
傑作の呼び声の高い四重人格ですが、個人的には曲の印象の薄いアルバムです。
しかしながら対訳を読みながらアルバムをすべて聴くと十代の若者の苦悩を通して感じるものが何かしらあることでしょう。
1979年にはこの四重人格を基にしたした映画「さらば青春の光」が公開されてモッズブームがリバイバルしました。
ザ・フー・バイ・ナンバーズ(The Who By Numbers) 1975年
8枚目のザ・フー・バイ・ナンバーズはそれほど話題に上がらない地味な作品ですが、自分としては好きなアルバムです。
当時疲れ切っていたピート・タウンゼントの個人的なジレンマを綴った内容の歌詞が多くなっています。
ピート・タウンゼントがボーカルのハウエヴァー・マッチ・アイ・ブーズ(However Much I Booze)では直接的にそのような内容の歌詞になっています。
スクイーズ・ボックス(Squeeze Box)、ドリーミング・フロム・ザ・ウエイスト(Dreaming From The Waist)などがおすすめです。
フー・アー・ユー(Who Are You) 1978年
9枚目のフー・アー・ユー発売直後にドラムのキース・ムーンが急死してしまいます。
よって、活動は続いていくのですがある意味においてこのフー・アー・ユーがザ・フー最後のアルバムであると言えます。
シンセサイザーを多用していてこれまでのアルバムとは違った方向性を打ち出しています。
このアルバムも個人的には印象に残っている曲は少ないですが、ザ・フーを語る上で聴く価値は充分にあると思います。
キッズ・アー・オールライト オリジナルサウンドトラック(Kids Are Alright Original Sound Track) 1979年
キッズ・アー・オールライト オリジナルサウンドトラックは1979年に公開されたザ・フーのドキュメンタリー映画のサウンドトラックです。
ザ・フーの代表的な曲のライブがたくさん収録されていてベストライブ盤といったものとなっています。
この映画のために行われたライブでの無法の世界の映像ですが、これはザ・フーの最高の瞬間、そしてロックバンドの最高の瞬間を記録したものであると思います。
この映像を見て何も感じないのであればおそらくロックを好きではないと思いますし、今後一切ロックを聴く必要はないと思います。
ちなみにこのライブはキース・ムーンの最後のライブです。
ザ・フーは素晴らしいロックバンドなので興味を持った方は是非とも聴いてみてほしいと思います!
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