さて、今回はクリーム(Cream)の名盤アルバム、名曲を紹介した記事になります!
この記事はクリームというバンドのメンバーの紹介、その名盤アルバムや名曲の紹介といった内容となっています。
ハードロックの始祖とも言われるバンド クリーム(Cream)
クリーム(Cream)は1966年にイギリスで結成されました。クリームには至上といった意味があるようです。
ヤードバーズやジョン・メイオール・ブルースブレイカーズのギタリストとして注目を集めていたエリック・クラプトンをドラマーのジンジャー・ベイカーがバンドに誘ったことが結成の始まりです。
エリック・クラプトンはベーシストのジャック・ブルースをバンドに加入させるならという条件を提示してそれが受け入れられ結成の運びとなります。
ブルースのカバーによってブルースロックというジャンルを確立する一方、サイケデリックで作り込まれた曲が多いのも特徴です。
ライブでは即興の演奏も多く、1曲が10分以上になるスタイルを用いていました。
ラウドで激しい演奏は後のハードロックの始祖となったという見方もあり、その後のバンドに大きな影響を与えています。
僅か2年半ほどの活動をもって1968年にロイヤル・アルバート・ホールでのライブを最後に解散してしまいます。
そもそも結成前にジンジャー・ベイカーとジャック・ブルースの仲が悪く、人間関係が原因だったようです。
1993年のロック殿堂入りの際には再結成して演奏し、2005年にはロイヤル・アルバート・ホールとマディソン・スクエア・ガーデンで再結成ライブを行っています。
クリームのメンバー
・エリック・クラプトン(ギター)
・ジャック・ブルース(ベース)
・ジンジャー・ベイカー(ドラムス)
それぞれのメンバーが曲を作っていますが、ジャック・ブルースが多くの割合を占めています。
詩人のピート・ブラウンと共作することが多かったようです。
リードボーカルもジャック・ブルースが担当することが多くなっています。
フェンダー ストラトキャスターのイメージの強いエリック・クラプトンですが、クリームの時期はギブソンのSGやセミアコのES-335を多く使用していました。
ワウペダルを使用したサウンドもクリームの楽曲の肝となっています。
ジャック・ブルースはギブソンのSGベースを使用しているのが、当時の映像で確認できます。
ベースの他にハーモニカを演奏することもあります。
2014年にジャック・ブルースが、2019年にジンジャー・ベイカーが他界しています。
クリームの名盤アルバム、名曲を紹介
ではクリームの名盤アルバム、名曲をリリース順に紹介していきます。
フレッシュ・クリーム(Fresh Cream) 1966年
ファーストアルバムである、フレッシュ・クリームの収録曲の6曲はジャック・ブルース、ジンジャー・ベイカー作で、あとの5曲はブルース曲のカバーという構成になっています。
自作曲とカバーが混ざった内容でありながら統一感があるのが流石です。
水準の高い演奏で、素晴らしいロックが聴けるいいアルバムです。
ロバート・ジョンソンのカバーであるフォー・アンティル・レイト(Four Until Late)ではエリック・クラプトンがボーカルを担当しています。
カラフル・クリーム(Disraeli Gears) 1967年
セカンドアルバムは一般的に名盤と名高いカラフル・クリームです。
サイケデリックで物憂げな空気が漂う曲が多く、フレッシュ・クリームとは様変わりしています。
ワウペダルが使用されたり、印象的なギターリフがあったりとエリック・クラプトンの活躍が目立ちます。
ストレンジ・ブルー(Strange Brew)や、名曲のサンシャイン・ラヴ(Sunshine Of Your Love)などが収録されています。
個人的な感想ですが日本のグループサウンズの源流というものをこのアルバムから感じます。
・サンシャイン・オブ・ユア・ラブのギターフレーズの弾き方を紹介した記事なので興味のある方はご覧になってみて下さい。
クリームの素晴らしき世界(Wheels Of Fire) 1968年
サードアルバムのクリームの素晴らしき世界は前作の流れを引き継ぎながらも、さらに重厚さを増した仕上がりとなっています。
非常に凝った曲が多く収録されている名盤です。
名曲であるホワイト・ルーム(White Room)が収録されています。
余談ではありますが、自分が高校生の時に日産のグロリアという車のCMでホワイト・ルームが使われていて、なんてかっこいい曲なんだと思った記憶があります。
クリームの素晴らしき世界は2枚組となっていて、2枚目はライブ盤となっています。
激しい演奏で、1枚目のスタジオ盤とは違ったクリームの一面を感じることができます。
ロバート・ジョンソンのカバーであるクロスロード(Crossroads)はブルースロックの金字塔といえる演奏です。
グッバイ・クリーム(Goodbye) 1969年
クリームのラストアルバムであるグッバイ・クリームは前半の3曲がライブ、後半の3曲がそれぞれのメンバーが作った曲となっています。
エリック・クラプトン作のバッヂ(Badge)はビートルズのジョージ・ハリスンとの共作となっています。
前半のライブの演奏は強力で、クリームのピークの演奏を収録したものとなっていて聴きごたえ充分です。
後半のスタジオ収録の曲もいい感じです。
ライヴ・クリーム(Live Cream) 1970年
ライヴ・クリームは解散から1年半後にリリースされたライブ盤です。
1968年のアメリカツアーでのライブ音源となっていて、フレッシュ・クリームに収録されていた曲のライブとなっています。
1曲だけローディ・ママ(Lawdy Mama)というスタジオ収録曲が入っていますが、これはカラフル・クリームに収録されていたストレンジ・ブルーの初期バージョンで、エリック・クラプトンがボーカルを担当しています。
ライヴ・クリームVol.2(Live Cream Vol.2) 1972年
ライヴ・クリームVol.2も1968年のライブを収録したもので、カラフル・クリーム、クリームの素晴らしき世界からの曲で構成されています。
かなり素晴らしい演奏で、申し訳程度にリリースされたのでしょうがクリームのアルバムの中でもかなり好きな1枚です。
クリームのアルバム、特にライブはおすすめなので是非いちど聴いてみてもらいたいと思います!
Youtubeの動画でクリームのギターフレーズを紹介したりもしていますので、ギターが好きな方は是非ご覧になってみて下さい!
・2023年のエリック・クラプトン来日公演についての記事はコチラです。
・他のロック紹介の記事はコチラです。
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