ギターの指板、コードを理解するために役立つCAGED(ケイジド)システムの活用法を紹介!

さて、今回はギターの指板を理解する上で知っておくべきCAGED(ケイジド)システムを紹介した記事になります!

この記事は、CAGEDシステムの説明と活用法、それに関連付けたメジャースケールの覚え方を紹介した内容となっています。

ギターの指板を理解する上で便利な知識であるCAGEDシステムとは

CAGED(ケイジド)システムというのは、理解することで指板上のどこでもコードを押さえることができるようになる素晴らしい仕組みです。

自分はCAGEDシステムをギターを初めてから何年も経ってから知りましたが、これはローポジションでのコードを覚えたら次に理解しなければならない仕組みだと思いました。

周りのギターを持っている知人もこのCAGEDシステムを知らない人が多く、あまり浸透していません。ギターの教則本でもあまり紹介されていませんが、アメリカなどでは初めに覚えるべき項目であるようです。

このことから、日本のギター教育は遅れていると思いますし、ちょっとどうかしているのではないかと思うようになりました。いまだにドレミファソラシドで教えている音楽の授業も刷新されるべきではないかと思っています。ギターを練習する上で音楽の授業で教わったことは全く役に立っていませんし、ドレミファソラシドは妨げにしかならないと感じています。

CAGEDシステムとはどういうものであるかというと、オープンCコード、オープンAコード、オープンGコード、オープンEコード、オープンDコードを並べたものが名称となっています。

オープンコードというのは開放弦を使ったコードフォームのことです。なのでFコードやBコードはオープンコードにはなりません。

コードがよく分からないという方は、こちらの記事を見ていただければと思います。

このオープンコードをハイフレットのほうにずらしていくだけで、色々なコードを弾けるというのがCAGEDシステムのひとつの仕組みです。

それはマイナーだろうがセブンスだろうが、どの種類のコードであっても応用することができます。

では、ひとつひとつ説明していきます。

オープンCコード型

まずはCAGEDの最初のC、オープンCコード型から説明します。

オープンCコード型はこのようになっています。

ルート音を5弦3フレットにとったCコードだと1弦と3弦は開放弦を使ったものとなりますが、これをハイフレットのほうへずらしていくと開放弦が使えないので、1、3弦は人差し指、2弦は中指、4弦は薬指、5弦は小指で押さえることになります。

考え方として、開放弦はナットが0フレットを押さえてくれていると考えればイメージしやすいと思います。

ちょっと押さえにくいですが、この形で色々なポジションを押さえて響きを体感してみて下さい。

コードネームを導き出す手掛かりは5弦で、それがどの音を押さえているかでコードネームが分かります(例えば5フレットならD、7フレットならE)。

どんどんハイフレットにずらしていって、5弦が15フレットまでいくと1オクターブ上がってまたCコードとなります。

2、3、4弦だけを押さえるフォームが使い勝手が良く、その3つの音でコードが成立しています。

オープンAコード型

オープンAコード型はこのようになっています。

形としてはBコードと同じで、馴染み深いコードフォームだと思います。

オープンAコード型も5弦がどの音を押さえているかでコードネームが導き出せます。

2、3、4弦だけを押さえるフォームも有効的です。その3つの音でコードが成立しています。

オープンGコード型

オープンGコード型はこのようになっています。

押さえるのがなかなかきついフォームです。

よく目にするフォームは1、2、3、4弦、もしくは2、3、4、5弦を押さえたものです。

後述しますが、オープンAコード型の2、3、4弦と、このオープンGコード型の2、3、4弦は同じ場所にあります。

ルート音である6弦がどの音であるかでコードネームを導き出すのが分かりやすいです。

オープンEコード型

オープンEコード型はこのようになっています。

馴染み深いFコードの形です。

6弦のルート音でコードネームを探るのが分かりやすいです。

オープンDコード型

オープンDコード型はこのようになっています。

これも押さえにくいフォームで、個人的には一番困難です。

1、2、3弦だけ押さえるフォームが有効で、その3つの音でコードが成立しています。

4弦の音でコードネームを探るのが分かりやすいです。

CAGEDの順番でコードが並んでいるのがこのシステムの重要な仕組み

CAGEDシステムのもう一つの重要な仕組みは、CAGEDの順番でコードが現れるという所です。

これはどういう事かというと、例えばローポジションでCコードを押さえた場合、次はオープンAコード型のCコード、次はオープンGコード型のCコード、次はオープンEコード型のCコード、次はオープンDコード型があって、そしてまたオープンCコードのCコードに戻ります。

それらのコードが少しずつ重なり合いながら指板上に並んでいます。

それを実際にコードを押さえて確認した時はギターの指板は上手く出来ているものだなと感動しました。

重なり合っている部分をCコードで説明していきます。

オープンCコード型のルート音となっている5弦3フレットとオープンAコード型のルート音は共通、オープンAコード型の2、3、4弦とオープンGコード型が共通、オープンGコード型の6弦ルート音はオープンEコード型と共通、オープンEコード型の4弦10フレットとオープンDコード型のルート音は共通、オープンDコード型とオープンCコード型の1、2、3弦は共通となっています。

もちろん他のコードでも法則性は変わりません。

例えば、ローポジションでEコードを押さえたら次はオープンDコード型のEコードがあります。そしてCAGEDの順番通りにEコードが並んでいます。

文章だと分かりにくいと思いますが、実際にギターを手に取って押さえていってみて下さい。色々なコードで試してみてその法則性を体感してみてほしいと思います。

CAGEDシステムを紹介した動画もありますのであわせてご覧ください。

CAGEDシステムでコードを把握し、メジャースケールを弾く

CAGEDシステムでコードを見つけることができれば、それを頼りにメジャースケールを弾いていくことができます。

メジャースケールというのは、いわゆるドレミファソラシドのことです。アルファベット表記だとCDEFGABCです。

ドレミファソラシドはCの場合で、これがEになるとミファ#ソ#ラシド#レ#ミ(EF#G#ABC#D#E)ということになります。

メジャースケールの音階の離れ具合はCから全音、全音、半音、全音、全音、全音、半音でまたCになります。全音が2フレット分、半音が1フレット分です。

全全半全全全半と覚えておけば手掛かりになると思います。

メジャースケールは誰でも染みついている音階なので外れていればすぐに分かると思います。

では、Cで説明していきたいと思います。

CメジャーコードはC、E、Gの音で構成されています。この3つの音はCメジャースケールに含まれているので、Cメジャーコードを押さえればそれを頼りにメジャースケールを見つけることができます。

CAGEDシステムでコードが押さえられればそれを頼りにメジャースケールを弾いていくことができるというわけです。

オープンCコード型を頼りにしたメジャースケールはこちらです。

ルート音とコードのところを押さえるとコードフォームになります。

いちどコードを押さえてポジションを確認して、5弦のルート音から弾いていくのがいいと思います。ルート音とコードの音を意識して弾いていくとポジションが身につきやすいと思います。

オープンAコード型付近のメジャースケールはこのようになっています。

次に、オープンGコード型付近のメジャースケールです。

これはオープンEコード型付近のメジャースケールです。

最後に、オープンDコード型付近のメジャースケールです。

これらのメジャースケールを様々なキーで弾いてみると、発見があって素晴らしい練習になると思います。

ここまでCAGEDシステムについて説明してきましたが、いかがでしたでしょうか。

CAGEDシステムでコードや指板の事を理解すると、曲をコピーした時にそのフレーズを理解する手掛かりになります。フレーズが理解できると、自分でフレーズを作る時に役立つ上に、楽しさも増すので、まだよく分からないという方はじっくりと習得していただきたいと思います!

・エレキギター初心者が覚えるべきコードとその仕組みを紹介した記事はコチラです。

コメント

タイトルとURLをコピーしました