ストラトキャスターを使用している名手ギタリストとそのアルバムを紹介!

さて、今回はフェンダー ストラトキャスター(Fender Stratocaster)を使用している名手ギタリストを紹介した記事になります!

この記事は、ストラトキャスターを使用しているギタリストと、おすすめのアルバムを紹介した内容となっています。

定番のエレキギター フェンダー ストラトキャスター(Feder Stratocaster)とは

フェンダー ストラトキャスターはテレキャスターを改良し、進化したモデルとして1954年に発売されました。

テレキャスターから改良された点をいくつか紹介したいと思います。

・ピックアップがフロントとリアの2つからセンターが追加されて3つに。

ストラトキャスターはフロント、センター、リアの3つのピックアップが搭載されています。

フロントとセンターのミックスやセンターとリアのミックスなどのハーフトーンを選択することもできてサウンドのバリーエーションが広がっています。

発売当初はミックスポジションは無く、それぞれひとつずつのピックアップの音を出すことしかできませんでしたが、ピックアップセレクターをテープなどを使って中間の位置で固定することでミックスされた音が出るという事を当時のギタリストは認識していて、そのセッティングが好まれて使用されていました。

特にフロントとセンターのミックスが好まれ、ジミ・ヘンドリックスなども多く使用していました。

フェンダーから正式に5ポジションのセレクターが搭載されたストラトキャスターが発売されたのは1977年のことでした。

ボリュームツマミは1つで、それぞれのピックアップのボリュームを個別に調整することはできません。

トーン調整ツマミは2つで、フロントとセンターのトーンをそれぞれ調整することができます。

リアピックアップはトーン調整することができません。リアピックアップはパキパキとしたサウンドでカントリーを演奏してほしかったというメーカーの考えがあったようです。

・コンター加工されて体にフィットするようになった。

ストラトキャスターは肘の当たる部分や、ボディ裏側の体に当たる部分がなだらかになっています。

これはコンター加工と呼ばれるもので、それにより体にフィットするようになっています。

自分はフェンダー テレキャスターを所有しているのですが、コンター加工がされておらず角ばっているので体に当たる部分、特に脇腹あたりが痛かったりします。

・自分が所有してるテレキャスター(ノーキャスター)を紹介した記事はコチラです。

ストラトキャスターはその部分が改善されていて全く痛くありません。

ストラップを付けて肩にかけた場合は、テレキャスターよりも左右のバランスが良くなっているのでギターが傾きにくくなっています。

・シンクロナイズド・トレモロ・ユニットを搭載していてアームを用いた奏法ができる。

ストラトキャスターはシンクロナイズド・トレモロ・ユニットという仕組みが搭載されていて、アームを使った奏法が可能となっています。

簡単に言うと、ブリッジ部分をボディ裏に仕込まれているスプリングで引っ張っていて、それによりアーミングが可能になっています。

スプリングの強さを調整することでブリッジを浮かして(フローティング)、アームアップといった奏法も可能となっています。

スプリングを搭載していることで、それがサウンドに独特な効果をもたらしています。

シンクロナイズド・トレモロ・ユニットは他のビブラートユニットと比べても非常に完成度が高いものであると思います。

フェンダー ストラトキャスターを使用している名手ギタリスト5名を紹介

では、ストラトキャスターを使用している名手のギタリスト5名を紹介していきたいと思います。

ジミ・ヘンドリックス(Jimi Hendrix)

ストラトキャスターといえばまず名前の挙がる存在がジミ・ヘンドリックスです。

ジミ・ヘンドリックスが登場する前の1960年代前半はストラトキャスターは人気がありませんでしたが、ジミ・ヘンドリックスがストラトキャスターを使ったことで脚光を浴びることとなりました。

ジミ・ヘンドリックスは左利きでしたが、右利き用のギターをひっくり返して使用していました。

トレモロアームを駆使し、裏のスプリングまで弾いて音を出すなどストラトキャスターの可能性を最大限まで引き出した演奏は、ジミ・ヘンドリックスが活動していた頃から50年経った今でも革新的で当時どうしてこのような演奏ができたのか不思議でさえあります。

背面弾きや歯で弾くというパフォーマンスも見ものです。まさにストラトキャスターと一心同体のように感じます。

大型のマーシャルアンプを使用して大音量で演奏し、ファズなどのエフェクターを用いて大きく歪ませたサウンドが持ち味のひとつでした。

革新的な部分が目に付くジミ・ヘンドリックスですが、根底にはブルースやソウルなどの黒人音楽がしっかりとあって、それを昇華したものが彼の音楽であると思います。

ジミ・ヘンドリックスのアルバムはどれも素晴らしく、ライブ盤なども聴き逃せないものが沢山ありますが、まずはファーストアルバムのアー・ユー・エクスペリエンスト?を聴いてみることをおすすめします。

・ジミ・ヘンドリックスのアルバムを紹介した記事はコチラです。

ジミ・ヘンドリックスのおすすめの名盤アルバム、名曲を紹介! 【ロック解説】
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・ジミ・ヘンドリックスのヘイ・ジョーはギターの練習におすすめという記事はコチラです。

エリック・クラプトン(Eric Clapton)

エリック・クラプトンもストラトキャスターの名手として知られた存在です。

1960年代のヤードバーズ、ジョン・メイオール・ブルースブレイカーズ、クリームなどでの活動ではストラトキャスターは使用しておらず、ギブソンのレスポールやSG、ES-335などを使用していました。

そういった部分から、エリック・クラプトンはギブソンギターの名手であるともいえます。

・クリームのアルバムを紹介した記事はコチラです。

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ストラトキャスターを使用することとなったのはジミ・ヘンドリックスの影響が大きかったようです。

親しい間柄であったジミ・ヘンドリックスにエリック・クラプトンは程度の良いストラトキャスターを見つけてはそれを手に入れてプレゼントしていたようですが、ジミ・ヘンドリックスが亡くなってしまってから自ら使用するようになりました。

ブラッキーやブラウニーといったエリック・クラプトンの代名詞ともいえるストラトキャスターはその頃から使用しているものです。

現在、ブラッキーやブラウニーは引退し、競売に出されて高額で売却され、エリック・クラプトンの手元にはありません。

トレモロアームを全く使わないスタイルを貫いているのも特徴で、そのかわりビブラートやチョーキングの技術は卓越したものがあります。

ブルースに愛情を持ち、ブルースを広めた立役者のひとりであります。

エリック・クラプトンの素晴らしいアルバムはたくさんありますが、1970年のいとしのレイラがおすすめです。

いとしのレイラはエリック・クラプトンがアメリカ南部のミュージシャンたちと結成したバンド、デレク・アンド・ドミノスのアルバムです。

ギブソン レスポールでのスライドギターの名手であるオールマン・ブラザーズ・バンドのデュアン・オールマンが参加していることも注目です。

有名曲である、いとしのレイラをはじめとしていい曲がたくさん収録されています。

個人的にエリック・クラプトンのすごさを知ったのが、ザ・バンドの解散ライブであるラスト・ワルツでのファーザー・オン・アップ・ロードの演奏です。

ザ・バンドのギタリストであるロビー・ロバートソンもストラトキャスターを弾いていて、2人のギターソロは見ものです。

・ラスト・ワルツについての記事はコチラです。

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この他にも、ボブ・ディランの30周年記念ライブでのくよくよするなよの演奏も素晴らしいものがあります。

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ジェフ・ベック(Jeff Beck)

ジェフベックは、エリック・クラプトン、ジミー・ペイジと共に3大ギタリストと呼ばれた存在です(これは日本だけの呼び名だそうです)。

エリック・クラプトン、ジミー・ペイジとは一線を画したスタイルで、インストゥルメンタルの曲が主体となっており、その中で独創的なギターを追求しています。

活動初期のヤードバーズやジェフ・ベック・グループ、ベック・ボガード&アピスではボーカルの入った曲でしたが、1975年のアルバム、ブロウ・バイ・ブロウからフュージョン色の強いものとなっていきました。

以前はギブソン レスポールやフェンダー テレキャスターを使用することが多かったですが、近年はストラトキャスターを使用することが多く、そのプレイスタイルはストラトキャスターの名手と呼ぶにふさわしいものです。

ピックを使わず、トレモロアームを包み込むようにしていつでもアーミングできるスタイルとなっています。

フローティングさせたブリッジを右手で押し込むことでアームアップ効果をもった音を出すこともあります。

テクニカルで変幻自在なジェフ・ベックの演奏は必聴です。

おすすめのアルバムはジャズフュージョン・ロックともいえる1975年のブロウ・バイ・ブロウと、その流れを汲んだ次作の1976年のアルバム、ワイアードです。

スティーヴィー・レイ・ヴォーン(Stevie Ray Vaughan)

スティーヴィー・レイ・ヴォーンはアメリカ、テキサス出身のギタリストです。

テキサス・ブルースを根幹に持ち、ジミ・ヘンドリックスの影響も大きく感じさせるスタイルが特徴です。

圧倒的なスピードとパワーを感じさせる演奏はまさしく圧巻です。

スティーヴィー・レイ・ヴォーンのメインギターである通称ナンバーワンは1963年製のストラトキャスターで、ネックはDスタイルと呼ばれる最も太いものだったそうです。

フレットはギブソンのジャンボフレットで、弦は1弦が.013、6弦が.058という極太のものを半音下げチューニングで使用していました。

トレモロアームは左利き用のものが付いていて、アームがブリッジの上側につく形となっています。これは奇しくもジミ・ヘンドリックスと同じスタイルです。

エフェクターはアイバニーズ(Ibanez)のチューブスクリーマー(Tubescreamer)を愛用していたことで知られています。

背面弾きなどのパフォーマンスも得意で、まさにギターヒーローといった要素を持っています。

ヴードゥー・チャイルなど、ジミ・ヘンドリックスの曲をレパートリーとしていました。もしジミ・ヘンドリックスが生きていたらスティーヴィー・レイ・ヴォーンの演奏を観てどう思ったのか興味深いものがあります。

1990年に飛行機事故によって35歳という若さでこの世を去ってしまったのは残念でなりません。

おすすめのアルバムは、1983年にリリースされたスティーヴィー・レイ・ヴォーン&ダブル・トラブルのファーストアルバムであるテキサス・フラッドです。

スティーヴィー・レイ・ヴォーンのブルースを十二分に堪能できる名盤です。

ロリー・ギャラガー(Rory Gallagher)

ロリー・ギャラガーはアイルランド出身のギタリストです。

1966年に3ピースバンドのテイストを結成して活躍し、1970年のワイト島フェスティバルではそうそうたる出演者の中、強い印象を残したそうです。

これはワイト島フェスティバルにおけるホワッツ・ゴーイング・オンという曲の演奏ですが、非常にかっこいいです。

テイストを解散して1971年からはソロとして活躍しました。

トレードマークである塗装の剥げた1961年製のストラトキャスターを用いてエネルギッシュな演奏を見せ、後のギタリストに多くの影響を与えましたが、1995年に47歳の若さで亡くなってしまいました。

1972年のライブアルバムであるライヴ・イン・ヨーロッパはロリー・ギャラガーのパワフルな演奏を味わえる名盤です。

さて、ここまでストラトキャスターの名手5人を紹介してきましたがいかがでしたでしょうか。

個人的な趣味で選びましたが、割と一般的な選択であると思います。

まだ彼らの演奏を聴いたことがないというのであれば、是非とも曲を聴いて、映像などで演奏を観てほしいと思います!

・テレキャスターのギタリストを紹介した記事はコチラです。

・ジャズマスターのギタリストを紹介した記事はコチラです。

・ギブソン レスポールのギタリストを紹介した記事はコチラです。

・エレキギター初心者が覚えるべきコードとその仕組みを紹介した記事はコチラです。

・エフェクターの種類と定番モデルを紹介した記事はコチラです。

・ギターリフがかっこいい名曲を紹介した記事はコチラです。

・フェンダーの旗艦店であるフェンダーフラッグシップ東京を紹介した記事はコチラです。

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