さて、今回はドアーズ(The Doors)の名盤アルバム、名曲を紹介した記事になります!
この記事は、ドアーズというバンドの紹介、そのアルバムや名曲を紹介した内容となっています。
1960年代のアメリカンロックの異端児 ドアーズ(The Doors)とは
ドアーズ(The Doors)は1965年に結成され、ロサンゼルスを拠点に活動していました。
ボーカルのジム・モリソンの反抗的なカリスマ性とバンドの独特な演奏でアメリカンロックの異端児として人気を博し、1960年代を代表するバンドのひとつです。
ドアーズというバンド名は、作家のオルダス・ハクスリーが18世紀の詩人であるウィリアム・ブレイクの詩の一節から引用した知覚の扉(The Doors of Perception)という本のタイトルからとられていると言われています。
ドアーズのメンバー
- ジム・モリソン(ボーカル)
- レイ・マンザレク(キーボード)
- ロビー・クリーガー(ギター)
- ジョン・デンズモア(ドラムス)
作詞を担当しているボーカルのジム・モリソンがドアーズの顔ともいうべき存在です。
どこか危なっかしく、反抗的で破滅的な振る舞いで人気を集めました。
ライヴ中に観客の前で下半身を露出したことで逮捕されるなど、問題になってしまう行動も多い人物でした。
レイ・マンザレクのオルガンを中心に、ジャズをルーツを持ったロビー・クリーガーのギターとジョン・デンズモアのドラムという3人の演奏は独特の魅力を発揮していました。
レイ・マンザレクやロビー・クリーガーも曲作りをしていましたが、ジム・モリソンの世界観にぴったりはまったものを作り出していってドアーズというバンドを強固にしていきました。
ベースはいませんが、レコーディングや後期のライヴではサポートメンバーが加わることがありました。
1971年にパリに移住したジム・モリソンは急死してしまいます。死因は薬物の過剰摂取であると言われています。
27才で亡くなったことから、ジミ・ヘンドリックスやジャニス・ジョプリン、ニルヴァーナのカート・コバーンら27才で亡くなったロックスターたちと27クラブというくくりで語られています。
ジム・モリソンが亡くなった後も3人でバンドは継続しましたが、1972年に解散しています。
2013年にレイ・マンザレクががんのために亡くなっています。
ドアーズの名盤アルバム、名曲を紹介
では、ドアーズのアルバムをリリース順に紹介し、収録された代表曲などを紹介していきます。
ハートに火をつけて(The Doors) 1967年
ファーストアルバムであるハートに火をつけてはドアーズの最高傑作と言われている名盤です。
デビュー前に小さなクラブでライヴを重ねて実力をつけ、ジム・モリソンは詩を書き溜めていました。その蓄積されたものが形となってあらわれたのがこのファーストアルバムです。
ブレーク・オン・スルー(Break On Through “To The Other Side”)やシングルとしてヒットしたハートに火をつけて(Light My Fire)、父親殺し、母子相姦といった内容を含んだ大作のジ・エンド(The End)など、ドアーズの代表曲が収録されています。
これぞドアーズという内容で、必聴のアルバムです。
ハートに火をつけてのライヴ映像です。
ちなみにジム・モリソンと映画監督のフランシス・フォード・コッポラは大学時代の同級生で、コッポラが監督した地獄の黙示録ではジ・エンドが挿入歌として使用されています。
地獄の黙示録の冒頭の戦場シーンは映画史に残る圧巻の映像なので、是非ご覧になってもらいたいと思います。
まぼろしの世界(Strange Days) 1967年
セカンドアルバムのまぼろしの世界はハートに火をつけてと同じ年に発売されました。同じ流れを汲みながらもドアーズの世界がさらに色濃くなった仕上がりとなっています。
短い曲が多く、ダークな雰囲気に包まれたアルバムです。
ちなみに原題のStrange Dayと邦題のまぼろしの世界は別の曲で、ちょっと紛らわしいことになっています。なぜこうなってしまったのか不思議です。
ストレンジ・デイズ(Strange Days)、ラヴ・ミー・トゥー・タイムズ(Love Me Two Times)、まぼろしの世界(People Are Strange)、ジ・エンドと双璧をなす大作の音楽が終わったら(When The Music’s Over)などが収録されています。
有名な代表曲はハートに火をつけてのほうが多いですが、アルバムのトータル的な仕上がりではまぼろしの世界のほうが上なのではと自分は思っています。
太陽を待ちながら(Waiting For The Sun) 1968年
サードアルバムの太陽を待ちながらはセールス的に成功した作品で、チャート1位を獲得しています。
収録されているハロー・アイ・ラヴ・ユー(Hello, I Love You)もシングルとしてチャート1位となっています。この曲はキンクスのオール・デイ・アンド・オール・オブ・ザ・ナイトの盗作なのではと言われたそうですが、その曲よりもクリームのサンシャイン・オブ・ユア・ラヴに影響を受けて作られたとロビー・クリーガーは語っています。
当初は、セレブレイション・オブ・ザ・リザード(The Celebration Of The Lizard)という大作を収録する予定でしたが完成させることができなかったために未収録となっています。歌詞だけは掲載されています。
大地に触れずに(Not To Touch The Earth)はその曲の一部です。
アルバムタイトルの太陽を待ちながらも収録する予定でしたが、これも完成させることができなかったので持ち越されています。
このアルバムはそれぞれの曲の印象が薄いというのが個人的な感想です。
ソフト・パレード(The Soft Parade) 1969年
4枚目となるソフト・パレードはホーンやストリングスを導入し、ややポップな曲が多く収録されたアルバムです。
ビートルズのサージェント・ペパーズ・ロンリー・ハーツ・クラブ・バンドのようなアルバムを作ろうという狙いがあったようです。
このアルバムあたりのジム・モリソンはアルコールやドラッグへの依存が高まっていてあまり良い状態ではなかったようです。
前作から曲作りの貢献度が高くなっていたロビー・クリーガーは今作でも多くの曲を手掛けています。
テル・オール・ザ・ピープル(Tell All The People)やシングルとしてヒットしたタッチ・ミー(Touch Me)、オーティス・レディングについて歌ったラニン・ブルー(Runnin’ Blue)、ドアーズらしい大作のソフト・パレード(The Soft Parade)などが収録されています。
あまり評価の高いアルバムではありませんが、個人的にはいい曲が多く収録されたアルバムであると思っています。
モリソン・ホテル(Morrison Hotel) 1970年
5枚目となるモリソン・ホテルはドアーズ流のブルースやロックン・ロール聴くことができるアルバムです。
アナログでは1~6曲目のA面がハード・ロック・カフェ、7~11曲目のB面がモリソン・ホテルと名付けられています。
ちなみに、レストランのハード・ロック・カフェの名前の由来はここからきているそうです。
ソフト・パレード以上にポップな曲が多く収録されています。未完成だった太陽を待ちながら(Waiting For The Sun)が収録されていて、これは初期のドアーズっぽい曲となっていますが、他はかなり明るい曲となっています。
これがなかなかいい感じで、ドアーズの幅広い実力というものを感じることのできるアルバムでおすすめです。
モリソン・ホテルでは全ての曲の作詞をジム・モリソンが担当していますが、意外にもここまでのキャリアで初のことです。
L.A.ウーマン(L.A.Woman) 1971年
ジム・モリソン在籍としては最後のアルバムとなるL.A.ウーマンは、前作のモリソン・ホテルと同じ流れではありますが、さらにブルース色が強くなっています。
軽快な曲調のL.A.ウーマン(L.A.Woman)、ダークな大作であるライダーズ・オン・ザ・ストーム(Riders On The Storm)などが収録されています。
初期の作品と並んで名盤といわれているアルバムですが、これを最後にジム・モリソンが亡くなってしまったのが残念なところです。
さて、ここまでドアーズのアルバムを紹介してきましたがいかがでしたでしょうか。
これからドアーズを聴いてみようと思っている方の参考になれば幸いです!
Youtubeの動画でドアーズのギターフレーズを紹介していますので、ギターが好きな方は是非ご覧になってみて下さい!
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